葵はスケッチブックに歌詞を書いてくれていた。

歌いながらページをめくっていく


『無音の世界で、あなたはどれほど孤独を感じていたのでしょう。』



『あなたは、どれほどのことを我慢してきたのでしょうか。』



『もし、あなたの隣で支えさせてくれるなら、また笑顔を見せてください。』


『誰よりも強く、優しいあなたと、これからもずっと一緒にいたい。』



葵の言葉はしっかり届いた。


伝えよう。葵が伝えてくれた思いはしっかりと届いたと。それから、好きだと。