〜響心〜

(あ、、、)

彼が遠くを見ていたので振り返ると、電車が発車していた。

あ、電車行っちゃった。どうしよう。


2人きりの空間に気まずさを感じていた。誰かといるという空間になれてきなかったからだ。


『どこかいかない?』

それを見て、ビックリした。私に話しかけてくる人はほとんどいないし、ましてや遊びに誘うなんてもっといない。

『電車いっちゃったし、どっかいこうかなって、』 『同じクラスだし。』

彼に言われて気づいたが、私と同じ制服を着ていた。


『行きます。』


私は行きますと答えていた。もしかしたら、私は友達が欲しかったのかもしれない。