「えっ、創スラやってるの!?」

由紀が目をキラキラ輝かせた。

「まじか、俺の周りで創スラやってる人いなかったから嬉しー」

祐も同じように、嬉しそうな顔をする。

それについていけない私と梓。

「えーっと……?」

「あ、ごめんね二人とも。やってるゲームが一緒で、ついテンションが」

由紀がちょっと申し訳なさそうな顔をする。まあ、それは良いんだけども。

「創スラってなんだっけ?」

「『創造:スターライド』! いやー、まさかこんなところで共通点があったとは!!」

「ねー。どこまでやってるの?」

「今はねえ、尊船が終わったとこ。これから夢の地に行くんだ〜」

……内容は分からないけれど、とりあえず、気が合うようで何よりだった。

……。

……いやいや、なんで私は嫉妬してるんだ。確かに仲良さそうにしてるのは面白くないけど、だからといってあんまり他者に抱いていい感情じゃない。

いい感情じゃない、けど……。

(……やっぱり、ちょっと嫌だな)