ツレナイ彼×ツヨガリ彼女

「片桐さん、結城さんに届いてる資料、お渡ししてもいいですか?」
「はい」
女性社員から書類の束を預かる慶介。

自分の部屋に理香子がいることは誰にも言っていない。
でも、慶介は定期的に理香子とあっていることは社内でも公表している。

あくまで仕事を進めるためと理解している社員たちだが、慶介に色目を使う女性社員たちはよく思っていない。
きっと理香子は仮病だとか、今まで男性社員にも色目を使ってきただとか、さんざん世話になっていた社員たちまでも理香子の陰口をどうどうというようになった。

はじめは聞かないふりをしていた慶介も、最近は目に余るようになると明らかに不機嫌な表情でその場に踏み入り、陰口をけん制するかのように仕事を振った。

慶介の態度に理香子と慶介が実はできていて、理香子が妊娠したのではないかなど、二人を悪く言う社員まででてきた。

仕事ができる二人。

まわりからもライバルとしておもしろくないと思われている。



今、理香子を社に戻すことは理香子の症状を悪化させる一方だと、慶介はなんとか阻止しようとしていた。