次の日、慶介に付き添われて理香子は心療内科を受診した。
今の段階では、精神的な負担から身体に影響がでているのか、身体の影響から心に影響が出ているのか、心療内科の医師も判断はできないと言った。
ただ、今は休息が必要であるという判断は内科の医師も、心療内科の医師も同じであった。
慶介は理香子にリモートで仕事をすることを提案した。
出社しないとならない仕事は慶介がすればいい。
現場へ行く仕事も慶介がすればいい。
今までとは逆の役割で仕事をすれば理香子は動かずに安静にしながら、ほかの社員の邪魔もされずに仕事ができる。
理香子は今は慶介の提案をうなずくしかなかった。
退院してすぐに理香子のマンションへ行き、旅行用のキャリーケースに、荷物をまとめて慶介はそれを自分の車に乗せた。
心療内科の受診が終わると二人は慶介の住むマンションへ向かった。
しばらく一緒に暮らそう。
慶介の提案にはじめは理香子は拒否をした。
自分の苦しさから慶介のやさしさに甘えている今、これ以上慶介に甘えられない。
そんな理香子に家に行けばわかると、慶介は半ば強引に荷造りをさせて理香子を自分の部屋へ招いた。
部屋に入った瞬間、理香子はその言葉の意味を理解した。
「最近残業続きで、夜は何もできないし、俺、朝弱いだろ。こうなった。」
玄関で立ち止まった理香子。
「玄関から荒れてる家ってなかなかね。」
「だろ?」
慶介が住んでいるのは2LDKのデザイナーズマンション。
かなり広く、物も少ない。
でも・・・今は食事の形跡や、洗濯やクリーニングを待つ服で足の踏み場が・・・ほぼない。
今の段階では、精神的な負担から身体に影響がでているのか、身体の影響から心に影響が出ているのか、心療内科の医師も判断はできないと言った。
ただ、今は休息が必要であるという判断は内科の医師も、心療内科の医師も同じであった。
慶介は理香子にリモートで仕事をすることを提案した。
出社しないとならない仕事は慶介がすればいい。
現場へ行く仕事も慶介がすればいい。
今までとは逆の役割で仕事をすれば理香子は動かずに安静にしながら、ほかの社員の邪魔もされずに仕事ができる。
理香子は今は慶介の提案をうなずくしかなかった。
退院してすぐに理香子のマンションへ行き、旅行用のキャリーケースに、荷物をまとめて慶介はそれを自分の車に乗せた。
心療内科の受診が終わると二人は慶介の住むマンションへ向かった。
しばらく一緒に暮らそう。
慶介の提案にはじめは理香子は拒否をした。
自分の苦しさから慶介のやさしさに甘えている今、これ以上慶介に甘えられない。
そんな理香子に家に行けばわかると、慶介は半ば強引に荷造りをさせて理香子を自分の部屋へ招いた。
部屋に入った瞬間、理香子はその言葉の意味を理解した。
「最近残業続きで、夜は何もできないし、俺、朝弱いだろ。こうなった。」
玄関で立ち止まった理香子。
「玄関から荒れてる家ってなかなかね。」
「だろ?」
慶介が住んでいるのは2LDKのデザイナーズマンション。
かなり広く、物も少ない。
でも・・・今は食事の形跡や、洗濯やクリーニングを待つ服で足の踏み場が・・・ほぼない。



