ツレナイ彼×ツヨガリ彼女

「休み中はお世話になりました。」
社員の前で挨拶をする慶介。
「今日からまたよろしくお願いします。それから、たくさんの弔意をいただきましてありがとうございました。」
頭を下げながら、ふと理香子の机を見る。

会社に出社した慶介。
一番に理香子を探したが、社内に理香子の姿はなかった。

自分を気遣って理香子が連絡をしないようにしていることに慶介は気づいていた。

きっと自分がいない間、かなり無理をして二人分・・・それ以上の仕事を必死に片づけているということも。

だからこそ、1週間が長く長く感じていた。

挨拶が終わり、自分の席についた慶介は真っ先に理香子の仕事の状況を共有するファイルを開いた。

「はぁ」
1週間で片付けられるような量の仕事ではないことは一目瞭然だ。

ふと隣の机を見ると山積みになっている書類や資料。
たくさんの連絡を知らせる内容や、部署の社員からの伝言の付箋なども山積みだ。

慶介は理香子にメールをしてから、すぐに仕事にとりかかった。

『お疲れ。何時になってもいい。今日は最後に社に戻れ。』

理香子からの返事は夜になっても来なかったが、慶介は仕事を片付けながら、会社で理香子を待ち続けた。