ツレナイ彼×ツヨガリ彼女

真っ青な顔のツヨガリ彼女をベンチに残し、立ち去ろうとした慶介。

こんな事するなんてらしくない。

面倒なことは嫌いだ。

自分から他人の余計なお世話をして首を突っ込み、危機に立つ理香子のことなど放っておけばいい。

第一人と関わることが嫌いだ。

優しくすればつけあがる。
冷たくすれば嫌われる。

そんな人との関係にうんざりして疲れ切っていた。

なのに、真っ青な顔の理香子を見て放っておけなかった自分が信じられなかった。