少し不満そうな理香子。
慶介は理香子の方を見る。
泣きすぎた瞳が真っ赤だ。
化粧などほとんど落ちてしまっている。
それでもいつもの着を張っている表情よりもほぐれていて、少しまぶしくさえ見える。
「結城と片桐にはペアを組んでこれから仕事をしてほしい。そのほうが断然よくなるぞ?」
「ペア?」
近藤の言葉に慶介が聞き返す。
「そう。今までは片桐も結城もそれぞれに仕事を進めていたが、これからは業務量がかなり増えるだろう。だから、二人でペアを組んで今まで以上に片桐は効率よく、理香子は片桐をフォローしながら丁寧に仕事を進めてほしいんだ。」
歓迎会の席で、近藤からは上層部の判断で新しく人材をいれることは現実的ではない状況と聞いている。
近藤はかなり仕事ができると二人は知っている。
その業務をほかの社員にも振ってはいるが、現状、一番信頼して業務を任せられるのは慶介と理香子だった。
「悪いな。二人には、これから日本一周して何かおいしいものを見つけたら送るから。許せ。」
近藤の複雑な表情に、理香子は再び大粒の涙を流す。
誰よりもつらいのは近藤だ。
仕事に誇りをもってやってきたのを知っている。
どんなに理不尽なことも耐えて、乗り越えて今があると知っている。
それをすべて手放すつらさや、大好きな奥さんの病気で一番苦しいはずだ。
慶介は理香子の方を見る。
泣きすぎた瞳が真っ赤だ。
化粧などほとんど落ちてしまっている。
それでもいつもの着を張っている表情よりもほぐれていて、少しまぶしくさえ見える。
「結城と片桐にはペアを組んでこれから仕事をしてほしい。そのほうが断然よくなるぞ?」
「ペア?」
近藤の言葉に慶介が聞き返す。
「そう。今までは片桐も結城もそれぞれに仕事を進めていたが、これからは業務量がかなり増えるだろう。だから、二人でペアを組んで今まで以上に片桐は効率よく、理香子は片桐をフォローしながら丁寧に仕事を進めてほしいんだ。」
歓迎会の席で、近藤からは上層部の判断で新しく人材をいれることは現実的ではない状況と聞いている。
近藤はかなり仕事ができると二人は知っている。
その業務をほかの社員にも振ってはいるが、現状、一番信頼して業務を任せられるのは慶介と理香子だった。
「悪いな。二人には、これから日本一周して何かおいしいものを見つけたら送るから。許せ。」
近藤の複雑な表情に、理香子は再び大粒の涙を流す。
誰よりもつらいのは近藤だ。
仕事に誇りをもってやってきたのを知っている。
どんなに理不尽なことも耐えて、乗り越えて今があると知っている。
それをすべて手放すつらさや、大好きな奥さんの病気で一番苦しいはずだ。



