ツレナイ彼×ツヨガリ彼女

片付けて帰るのは何時になるだろうか。
いつも終電ギリギリで駆け込むのが理香子のスタイルだ。

家に帰れればそれでよし。

理香子は気合を入れなおして自分の机に座った。

すでにオフィスの中には理香子と複数人の男性社員しか残っていない。
同じフロアのオフィスには理香子や慶介を含めて100名近い社員がいる。

そこには営業だけではなく広報担当や企画担当など、担当している業務は違う社員も多い。
理香子たちと同じ営業担当は30名ほどだった。

机の目立つところに時計を置いて理香子は仕事に手をつけはじめる。
他の社員が誰もいないこの時間が一番仕事がはかどる。

誰にも声をかけられず、電話も来ない。

朝から履いていたヒールを脱いで、理香子は机の下にしまってあるスリッパに履き替えて集中した。