理香子はこの仕事が好きだ。
やりがいを感じている。
任されることが大きくなれば認められたと喜び、誰かに頼られれば存在価値を認められているように感じた。
慶介に手伝ってもらい運んだ段ボールは部署内の必要物品たちだ。
それを補充するのも、誰がやると決められていることではない。
でも誰かがやらなくてはならないことに気づいてもやらないでいることがどうしてもできない性格だ。
物品の補充をしてから自分の机に戻ると、ふと隣の机を見た。
慶介と理香子は同期だ。机も隣同士。
そこで切磋琢磨してきた仲でもあり、お互いが何をしているのか見やすい位置関係でもある。
今日も慶介の机の上はデスクトップだけで他はペンひとつない。
必要最低限の物しか置かない机の上はいつだって無駄がない。
一方理香子の机の上はいつも乱雑だった。
誰かが重ねていく書類。
自分で仕事用に用意した資料もいつのまにか埋もれている。
飲みかけのコーヒーも朝淹れたまま結局飲みきれず、新しくもできずそこにある。
やりがいを感じている。
任されることが大きくなれば認められたと喜び、誰かに頼られれば存在価値を認められているように感じた。
慶介に手伝ってもらい運んだ段ボールは部署内の必要物品たちだ。
それを補充するのも、誰がやると決められていることではない。
でも誰かがやらなくてはならないことに気づいてもやらないでいることがどうしてもできない性格だ。
物品の補充をしてから自分の机に戻ると、ふと隣の机を見た。
慶介と理香子は同期だ。机も隣同士。
そこで切磋琢磨してきた仲でもあり、お互いが何をしているのか見やすい位置関係でもある。
今日も慶介の机の上はデスクトップだけで他はペンひとつない。
必要最低限の物しか置かない机の上はいつだって無駄がない。
一方理香子の机の上はいつも乱雑だった。
誰かが重ねていく書類。
自分で仕事用に用意した資料もいつのまにか埋もれている。
飲みかけのコーヒーも朝淹れたまま結局飲みきれず、新しくもできずそこにある。



