「お疲れ様です」
そこへ戻ってきた理香子。
段ボールを運ぶ慶介に、立ち止まる。
「えーっと」
「どこに運びますか?」
慶介の敬語に理香子はふと慶介の背後に目を向ける。
そこには悔しそうに方向を変えて歩き出す女性社員が居た。
「あー、こっちにお願いします。」
ため息をつきながら段ボールを持ち歩く慶介の後ろを歩きながら、理香子はあきれた顔になる。
「ありがとうと素直に言うべきか、口実にされただけだから言わないべきか」
慶介の後ろで言う理香子。
「素直にありがとうだろ」
段ボールを所定の場所に置いた慶介が理香子の方を見る。
「・・・ありがとう」
「おう。じゃあ、お先」
「お疲れ~」
振り返らないまま手をひらひらと振る慶介に理香子も手を振り返した。
2人は営業中やほかの社員がいる場所以外は敬語を使わず、思うことをまっすぐに口にする仲だ。
かといって仲が良いと言われればすぐに二人とも否定するだろう。
そこへ戻ってきた理香子。
段ボールを運ぶ慶介に、立ち止まる。
「えーっと」
「どこに運びますか?」
慶介の敬語に理香子はふと慶介の背後に目を向ける。
そこには悔しそうに方向を変えて歩き出す女性社員が居た。
「あー、こっちにお願いします。」
ため息をつきながら段ボールを持ち歩く慶介の後ろを歩きながら、理香子はあきれた顔になる。
「ありがとうと素直に言うべきか、口実にされただけだから言わないべきか」
慶介の後ろで言う理香子。
「素直にありがとうだろ」
段ボールを所定の場所に置いた慶介が理香子の方を見る。
「・・・ありがとう」
「おう。じゃあ、お先」
「お疲れ~」
振り返らないまま手をひらひらと振る慶介に理香子も手を振り返した。
2人は営業中やほかの社員がいる場所以外は敬語を使わず、思うことをまっすぐに口にする仲だ。
かといって仲が良いと言われればすぐに二人とも否定するだろう。



