午前11時
私が起きると龍騎はまだ寝ていた
そういえば初めてちゃんと龍騎を見たかも
すごく綺麗な顔立ちでまつ毛がすごく長い
すごくかっこいい見惚れてしまうほどに
「かっこいい」
無意識に呟いていた
『んん?おはよほの、、』
龍騎が目を覚ました
昨日のキリッとした目つきじゃなくて、すごく愛おしいものを見る時の優しい顔
なんか、王子様みたい
龍騎は存在を確かめるように強く私を抱きしめた
『さっきかっこいいって言った?』
「えっ///」
き、聞こえてたの?!やばい恥ずかしすぎる
『可愛い照れてる』
龍騎は微笑んだ
『もっと俺にほのの全部見せて欲しい』
そう言ってわたしを押し倒した
急すぎて何も考えられない
『俺のこと好きか?俺から離れないでくれほのっお前がいない世界なんて耐えられない』
それが龍騎の弱い姿なのかもしれない
「信じて?私はずっと龍騎くんの傍にいるずっといるよ愛してるよ」
『信じて、いいのか?』
『こんな俺の傍にずっといてくれるのか?』
『今日はどうする?』
そう龍騎くんは言った
「そういえば家帰ってないし学校もどうしよ」
『親の連絡なんかねーだろ?学校ももう辞めちゃえば?』
私のスマホには連絡も一切入ってなかった
確かにもう帰らなくても何も無いしもうこのまま龍騎といればいいか
『俺ん家くるか?一応俺一人暮らししてんの』
「行っていいの?」
『あぁ当たり前だ来いよ』
龍騎は颯爽と歩きバイクに乗り家まで走った
着くとそこは古いマンションだった
実家があんなに大きくてこんなとこに住んでるなんて誰も想像出来るわけない
『なんもねーけどくつろげるだろ』
そう言って龍騎は笑う。
その無防備な笑顔が、まだ夢みたいだった。
しばらくして、ソファに座った私の隣に彼が戻ってきた。
手には、細い紐で編まれた赤と黒のミサンガ。
『ほの、足出せ。』
「え?なに」
『お守り、うちの下っ端が作ったんだけどな、願掛けになるらしい俺とお揃い』
「ありがとう可愛いこれ」
『心で繋がれるきがする』
龍騎は私の左足首をそっと持ち上げて、ミサンガを結んだ。
その手つきが、あまりにも丁寧で、胸がぎゅっと締めつけられる。
「これ、切れたら願いが叶うんでしょ?」
『あぁけど…切れなくてももう叶ってる気するけどな』
「なにそれ。」
『はは、秘密。』
照れたように笑って、彼は立ち上がった。
『俺、風呂入ってくるテレビでも観とけ』
そう言って、バスルームへと消えていった。
私は、のミサンガを見つめた。
心で繋がってる。――その言葉を信じたかった。
だけどその瞬間、ドアが“コン”と、小さくノックされた。
(……ん?誰?)
インターホンのモニターには、見知らぬ男の顔が映っていた。
目つきが鋭くて、どこか異様な雰囲気。思わず身を引いたその時、ドアが――バンッ!
金属の鈍い音が鳴った。ドアが、蹴破られる。
心臓が跳ねた。恐怖で声も出せない。
――殺される。
私は奥の部屋に隠れ硬直したまま、目をつぶった。普段なら戦えるのに体が動かない
その瞬間。
『おい、俺ん家で何してんだ、クソが。』
風呂上がりの髪を濡らしたまま、バスローブ姿の龍騎が立っていた。
目つきは、柔らかさなんて微塵もない。冷たい鋼みたいだった。
『おい加藤何しに来た。てめぇこの家を知ってるのは黒田と会長しかいねぇんだぞ!ドアまで壊して何しに来た!』
はっ、情報なんてどこにでもあるお前を殺しに来たんだよ
言葉が終わるより先に、龍騎の拳が突き刺さった。
重たい音が響く。男は一撃で倒れた。
『…ほの、大丈夫か?』
私の目の前にしゃがんで、優しく肩に手を置く。
その手が震えているのを見て、私の中のなにかが崩れた。
「ごめんっびっくりしすぎて動けなかった」
『ごめんな守れなかった』
「ううん、守ってくれた……私、龍騎くんがいたから大丈夫だった……」
『どうせこいつは会長の差し金だろうな』
「どうしてお父さんに狙われてるの?」
『多分俺が邪魔なんだろうなしらねーけど』
『巻き込んでごめんほんとにすまない』
「私は大丈夫だよ」
私は龍騎に抱きしめられ安堵し目を瞑った
私が起きると龍騎はまだ寝ていた
そういえば初めてちゃんと龍騎を見たかも
すごく綺麗な顔立ちでまつ毛がすごく長い
すごくかっこいい見惚れてしまうほどに
「かっこいい」
無意識に呟いていた
『んん?おはよほの、、』
龍騎が目を覚ました
昨日のキリッとした目つきじゃなくて、すごく愛おしいものを見る時の優しい顔
なんか、王子様みたい
龍騎は存在を確かめるように強く私を抱きしめた
『さっきかっこいいって言った?』
「えっ///」
き、聞こえてたの?!やばい恥ずかしすぎる
『可愛い照れてる』
龍騎は微笑んだ
『もっと俺にほのの全部見せて欲しい』
そう言ってわたしを押し倒した
急すぎて何も考えられない
『俺のこと好きか?俺から離れないでくれほのっお前がいない世界なんて耐えられない』
それが龍騎の弱い姿なのかもしれない
「信じて?私はずっと龍騎くんの傍にいるずっといるよ愛してるよ」
『信じて、いいのか?』
『こんな俺の傍にずっといてくれるのか?』
『今日はどうする?』
そう龍騎くんは言った
「そういえば家帰ってないし学校もどうしよ」
『親の連絡なんかねーだろ?学校ももう辞めちゃえば?』
私のスマホには連絡も一切入ってなかった
確かにもう帰らなくても何も無いしもうこのまま龍騎といればいいか
『俺ん家くるか?一応俺一人暮らししてんの』
「行っていいの?」
『あぁ当たり前だ来いよ』
龍騎は颯爽と歩きバイクに乗り家まで走った
着くとそこは古いマンションだった
実家があんなに大きくてこんなとこに住んでるなんて誰も想像出来るわけない
『なんもねーけどくつろげるだろ』
そう言って龍騎は笑う。
その無防備な笑顔が、まだ夢みたいだった。
しばらくして、ソファに座った私の隣に彼が戻ってきた。
手には、細い紐で編まれた赤と黒のミサンガ。
『ほの、足出せ。』
「え?なに」
『お守り、うちの下っ端が作ったんだけどな、願掛けになるらしい俺とお揃い』
「ありがとう可愛いこれ」
『心で繋がれるきがする』
龍騎は私の左足首をそっと持ち上げて、ミサンガを結んだ。
その手つきが、あまりにも丁寧で、胸がぎゅっと締めつけられる。
「これ、切れたら願いが叶うんでしょ?」
『あぁけど…切れなくてももう叶ってる気するけどな』
「なにそれ。」
『はは、秘密。』
照れたように笑って、彼は立ち上がった。
『俺、風呂入ってくるテレビでも観とけ』
そう言って、バスルームへと消えていった。
私は、のミサンガを見つめた。
心で繋がってる。――その言葉を信じたかった。
だけどその瞬間、ドアが“コン”と、小さくノックされた。
(……ん?誰?)
インターホンのモニターには、見知らぬ男の顔が映っていた。
目つきが鋭くて、どこか異様な雰囲気。思わず身を引いたその時、ドアが――バンッ!
金属の鈍い音が鳴った。ドアが、蹴破られる。
心臓が跳ねた。恐怖で声も出せない。
――殺される。
私は奥の部屋に隠れ硬直したまま、目をつぶった。普段なら戦えるのに体が動かない
その瞬間。
『おい、俺ん家で何してんだ、クソが。』
風呂上がりの髪を濡らしたまま、バスローブ姿の龍騎が立っていた。
目つきは、柔らかさなんて微塵もない。冷たい鋼みたいだった。
『おい加藤何しに来た。てめぇこの家を知ってるのは黒田と会長しかいねぇんだぞ!ドアまで壊して何しに来た!』
はっ、情報なんてどこにでもあるお前を殺しに来たんだよ
言葉が終わるより先に、龍騎の拳が突き刺さった。
重たい音が響く。男は一撃で倒れた。
『…ほの、大丈夫か?』
私の目の前にしゃがんで、優しく肩に手を置く。
その手が震えているのを見て、私の中のなにかが崩れた。
「ごめんっびっくりしすぎて動けなかった」
『ごめんな守れなかった』
「ううん、守ってくれた……私、龍騎くんがいたから大丈夫だった……」
『どうせこいつは会長の差し金だろうな』
「どうしてお父さんに狙われてるの?」
『多分俺が邪魔なんだろうなしらねーけど』
『巻き込んでごめんほんとにすまない』
「私は大丈夫だよ」
私は龍騎に抱きしめられ安堵し目を瞑った



