独占欲が強い俺様ヤンキーに愛された私の正体は、、、

『お前が好きだ』

龍騎は強い眼差しでそう言った
私を愛してくれるのはあなたしかいない
ずっとそばでその声を聞きたい

彼はそっと優しく私にキスした

私は顔を赤くした

『可愛いなほんとに』

龍騎は私を抱きしめた
今すっごく幸せ

「龍騎くん大好きだよ」
『俺もほのが大好きだ愛してる』

私はそっと彼の首筋の龍に触れた

「私、龍騎くんの女だって証明出来るものが欲しい」
『なにをしてほしいんだ?』
「龍騎くんとお揃いのタトゥーを入れたい」
『このタトゥーはやめとけこれみただけで殺しにかかってくるやつもいる』

龍騎の世界は残酷だ

『これから俺と付き合っててたら傷つけるかもしれないそれでもほんとに俺と付き合ってくれるのか?』
「その時は命懸けで守ってくれるんでしょ?」
『当たり前だ任せろ。』
「サボテンの花がいい」
『なんでサボテンなんだよ』
「サボテンの花言葉は枯れない愛とか情熱なんだよ」
『俺たちみたいだな』
『俺のタトゥーはお前に掘ってもらいたい教えるから』
「ありだね!」

龍騎は部屋の隅にあったタトゥーの器具持ってきた

『痛かったら言ってくれ』
「あははっぶん殴っちゃうかも笑」
『おもしれぇなお前は』

そうして龍騎とほのは二の腕に1輪のサボテンの花を咲かせた

『俺のほの』
「ずっといっしょだね」

私はあることを思いついた

「私龍騎くんの家に行きたい」
「俺の家か?」
「そう」
『行ってもなんもねーけどな行きたいならいこう』
「龍騎くんのこともっと知りたい」
『知りすぎたら俺の事嫌いになるかも』
「ならないよなるわけない。全部受け入れるよ」
「あとお父さんにも挨拶とか」
『やめとけ絶対に受け入れてくれねーよ多分家にいねーし』
「でも1度話をしてみたい」
『はぁ何言っても聞かなさそうだな、わかったいこう』

龍騎は私をバイクに乗らせて走り出した
龍騎は私の手を握ってた。その手は冷たくて震えていた。

『ずっと俺の傍にいてくれ。他の男にもどこにも行かないでくれ。ずっと…』
「どこにも行かないよ信じて?」
『本当なのか?』
「何をしたら信じてくれるの?私は龍騎くんじゃないと嫌だよ」
『俺もほのじゃないとっ』
「じゃあ私親と縁を切る」

龍騎の手に力が入る

『やめとけまだお前のことよく知らないけどお前は幸せな家庭だろ』
「そんなことない」

ほんとにそんなことは無かった

『お前の話聞かせてくれるか?』
「私のお父さんね、私の学費で女遊びとかギャンブルしててそれで帰ってこないの、まず私親と血繋がってないんだっもう捨てられたのと同然それにお母さんはっ、」

とお母さんの話をしかけた時に言葉に詰まった
まだ知られたくないことだったから


『俺に話してくれてありがとう。そんな親俺が…もうそんな辛い思いさせねぇ俺がお前のこと守る』

家に着いた
ありえないくらい豪邸で身が引き締まった

『ここが俺の部屋』
「でっか」
『とりあえずベッド座れよ』
『豪邸すぎない?』
『かーさんがこれ考えたらしい4階まであるぞ』
「パルテノン神殿みたい」

何気ない会話がすごく幸せ


突然龍騎の部屋の外から足音がドタドタと聞こえる

「な、なに?」

扉が急に開き

若!まずいです!今すぐ来てください!会長の 呼び出しです

『なんだ?あぁ会長が?ちっ空気読めねぇなわかった行く』

『すまない行かないとここで待っててくれ』
「わかった」
『すぐ戻る』
「待ってる必ず帰ってきて」
『あぁ任せろ』

て言ってもすごく心配で着いてきてしまった
物陰に隠れて龍騎を見ている

『やばいなあぁ絶対お前ら死ぬなよ』

外で銃声が聞こえる

こっちに龍騎が近ずいてきた

「あっ」
『待ってろって言ったろ?まじで危ないから戻っとけ』
「どこにいても危ないよ」
『はぁじゃあ俺から離れるなよ』
「ごめんっ」

そこでたくさんの足音が近ずいてくる

『ほの!そこで隠れてろ!』
「う、うん」

龍騎は銃を握りしめて構えた
その姿に見惚れてしまった

敵が現れて次々に倒していく
でも私が無事か確かめてくれる
と、その時敵の銃が龍騎の頬をかすった
このままじゃ私のせいで負けてしまう
気づいたら走り出していた

『龍騎くん私にもう一本の刀の貸して護衛する!!』
『お前が戦えるのか?遊びじゃねーんだぞ!!』
「分かってる。でも龍騎を守りたい」
『これ以上何を言っても聞かなさそうだな。じゃあ行くぞ』

そうだよね元カノさんは巻き込んで死んじゃったんだもんね
でもじっとしてられないんだよ

『俺についてこい』

龍騎はほのに軍刀と銃を渡した

『使い方教えとく』

龍騎は私に銃の打ち方と使い方を教えてくれた
でも知ってるんだよね。苦しいこんな隠し事

私と龍騎は更に敵が多いとろ

暗闇から足音がする
私は気合いをいれた

『殺るぞ』
「うんっ!」

敵はざっと30人くらい
私たちを囲むように銃を構えてきた
私は走り出した。俊敏に素早く刀を振り下ろして
多分今龍騎は驚いてるんだろうなとか思いながら
龍騎の護衛をしつつ敵を倒していく

『お前経験者だろ絶対』

と息を吐くように訴えてきた

「どうかなっ」

そんなことしか今は言えない
私が『殺し屋の娘』なんて言えるわけない


私のお母さんは殺し屋だった
養子に私をもらったのも私を戦いの物として使うため。小さい頃はすごく細くてでも筋肉はあってお母さんからしたら最高の逸材だったんだろうな
そこからお母さんの娘になってすぐに空手とテコンドーを習わされた。小学校6年の時黒帯になったあの日私は親から銃の使い方を教わった
刀の使い方も。その頃は嫌とは思わなかった多分これが普通なんだと思い込まされていたんだ。 お父さんには絶対に秘密。ただの専業主婦の母と従順な娘、学校ではいじめられ役を今の今まで続けてきた。気づいたら私は母に駒のように扱われ闇の世界では私を見ただけで怯える人もいる。人斬りの達人とも。でもその世界にいるおかげで私は強くなれた。こうして龍騎くんを守ることも


1人の敵が私の死角に入ってきた

『ほの!危ない!』


私は警戒出来ていなかった自分に腹が立った
龍騎くんはこっちに来ようとしてたけど私は
閃光のように刀と銃を使って素早く殺していった

『お前、強いな』


龍騎はそう一言いった

『でも俺はお前を守りたい!』

と叫び龍騎も敵をなぎ倒していく

殺しても殺しても出てくる敵は虫のようだった


龍騎とほのは背中合わせになり話をする

「ね!一旦どこかで休憩しない!!?増え続けてるよキリないって」
『ああそうだなそこの部屋入るぞ!』
「わかった!!」

小さな部屋に入ってすぐ鍵をかけた
多分ここは何年も使われてない部屋みたいで埃が舞っていた

『やばいなこんなんになると思ってなかったすまない巻き込んで怪我してないか?』

と龍騎くんは私の髪を撫でて抱き締めながら優しい声でそう言った

「ありがとう私は大丈夫だよ龍騎くんは?」
『あぁ大丈夫だ』


壁の外から叩く音がすごく聞こえる

『ここももう持たない』
「隠し扉とかないの?」
『あ、そういえば、』

と龍騎はおもむろに本棚を触りヒットしたのか扉が出てきた

「え!すご!こんなの初めて見た!!」
『でも鍵がねぇんだよな』

と龍騎はポケットから小さなナイフを取り出して開けようとしていた。

「龍騎くんちょっとどいて」

ほのは我慢出来なくて壁体当たりした

『すっげぇ』
「龍騎くん開いたよ!」
『お前ただもんじゃねぇなさすが俺の女だ』
「行くよ!」
『ああ!』

龍騎とほのは1回に繋がるその道を手を取って走った
私はそこでスタンガンとガトリングを手にれた


『エントランスだ』
「まだ居ないね」
『俺が呼び寄せるほのは外に出とけ』
「いや、そんなこと出来ない私も戦うよ龍騎くんの背中は私が守る」
『わかった、俺もお前を守る』

1人の敵と目が合い一斉に敵がこっちに来た多分何百人もいるかも

『いくぞ!!』
「うん!」

龍騎とほのは次々に敵の攻撃を交わしていく
まるで蝶のように素早く

でも敵を倒してもキリがない

「あと何人くらい?」
『ざっとあと30はいるだろな』
「燃えるねっ!」

ほのは敵を倒す快感で狂っていた

そこで龍騎は敵に引っかかり転けてしった

『やっべぇ』

ほのはそれに気づき龍騎の援護に回った

「大丈夫?龍騎くんっ」
『ああっすまないっ』

そうしていると1人の敵が龍騎の後ろから刺そうとしてきた

「後ろから刺そうなんて卑怯だな邪魔すんな!」

と叫び刀で敵を滅多刺しにした

『もうそれくらいにしとけもう死んでる』
「絶対に許さないっ」

ほのは殺気に満ち溢れていた

あと20人てところで援護が来たのか敵が増え続ける
「龍騎くんはもうガトリング使って!」

と龍騎にガトリングを投げ渡した

『どこでこんなん見つけて来たんだよ!!』
「普通にあったよ!これでもう終わるでしょ!」
『あぁやってやろう!!』

ほのは壁をつたい敵を確実に倒していった

15分後

「終わった、ね、」
『やっとだなマジで疲れた』

そこで龍騎の部下が来た

若!終わりましたねこれは全部黒龍会の裏切り者の仕業です。

『くっそ、また裏切り者か会長は今どこにいるんだ?』

事務所にいらっしゃいます。ですが今は、

『わかってる。話をして分かるような奴じゃねーしな』

『黒田お前は死ぬなよ絶対に』

はい!身を呈して戦います

『ほのごめんな挨拶どころじゃなくて』
『安全なとこに移動しようもうこの家には当分帰って来れねぇわ』

龍騎とほのはバイクに乗る

『怪我してねぇーか?』
「大丈夫だよ」

夜風がすごく気持ちよかった
こんな私を受け入れてくれるみたいに

着くと古い神社だった

『降りろ』
「ここは?」
『ここは誰にも見つからないし誰も来ない』

龍騎はほのの手を引いて大きな祠に入ってた座った

『今夜はここで過ごそう』
『昔ここで俺はよくお父さんから逃げるために来てた』
『あの日もここでっ』

あの日は多分お母さんが無くなった日なんだろう

『俺がこんな所にいたからっ』

龍騎の目には怒りと悲しみが映っていた
手は白くなるくらい握りしめてて震えていた

「もういいよ龍騎くんっ」

ほのは龍騎を強く抱きしめた
『ごめんっほの』
『俺は弱いんだ心も何もかもっ』
「弱くない」

ほのは龍騎の目を見てそう言った

『俺の家の事情に巻き込んでごめん危ない目に』

「お互い生きてるんだし大丈夫だよ私は」

龍騎はふと思い出したように話した

『おまえ俺に隠してることあるだろ言え』


あっやばい

「私の事嫌いにならない?」
『隠されてる方が嫌だ』
「私っ」

龍騎はほのの手を握る

「私、殺し屋の娘なんだ」
『やっぱりか』
「ごめんね、隠しててほんとにそんなつもりなかった」
『普通に敵倒していくからびっくりした』
「役に立った?」
『立ちすぎだほんとにお前が居なかったら俺死んでたかも』

龍騎は私を見て微笑んだ
その笑顔が好き

『俺に、話してくれないか?』
「わかった」

と今までの経緯を話す

「私っずっと親に道具として扱われてっ」

私は泣いた
偽善者みたい
確かに私は自らこうなった訳じゃない
だけど逃げなかった自分の手を自分で汚して

『もういい話すな』

龍騎の手に力が入る

『もう俺から離れないでくれ』
『俺が絶対に守るお前のことを守らせてくれっ』
『ずっと傍にいてくれっ』

龍騎は私を壊れ物を扱うように優しく抱きしめて一緒に泣いてくれた

『話してくれてありがとう』
『お前はほんとに強いな』
「そんなことないよっ」
『ほのだったから安心して背中を預けれた』
「うんっ」
『こんなことないようにするほのを巻き込みたくない』
「嫌だそんなの、龍騎の背中は私が守るの」
『俺にも守られせてくれよ』
「それでもダメ私も戦う2人でひとつなんだよ」

と、ほのは強い眼差しで言った

『わかったよでもお前は俺が守る』

そう言って龍騎は決意を決めた

「もう寝よっか」
『そうだな疲れたもんな』
「起きた時絶対隣にいてね?」
『当たり前だ俺がお前を守る』
「大好きだよ龍騎おやすみ」
『俺もほのを愛してるおやすみ』


私は龍騎の腕の中で鼓動を聴きながら眠った
すごく幸せですぐに寝れた
ずっとこんな幸せが続けばいいのに
でも私たちの世界には幸せなんてすぐに無くなっちゃう危険と隣り合わせなんだ
いつ死ぬか分からないだから余計お互いを大切にしようと思える
龍騎に出会えてよかった



次の日