なにでい
わたしたちは、タウンの辺りを見渡した。
ファイアータウンには、炎タイプのおまめ、アッツイー族が住んでいることで有名。
火山町なだけあって、暑い。みんなクタクタになっていた。暑さが苦手なわたしは、更にクタクタだった。
タウンでは、たくさんのアッツイー族が働いていた。
とくに、アッツイー族はチカラ持ちなので、チカラ仕事をしている子が多かった。
わたしたちは、そんなアッツイーたちを見ながら、地図通り進んだ。
どうやら、アッツイー山を登った先に、行ける道があるらしい。
タウンを真っ直ぐ進んでいると、アッツイー山に着いた。
そこには、ひとりのアッツイー族がいた。
近寄ってみると、アッツイー族はめずらしそうに見た。
そして、話しかけてきた。
「あれ、アンタたち、見ない顔だけど…観光に?」
「あっいえ。ちょっと、行きたいところがありまして、その通り道で…」
なんでいが丁寧にこたえた。
「そうなの?行きたいところって?」
「えっと…悪いおまめがいるっていう、悪の地へ。」
アッツイー族はビックリしてから、身震いした。
「あそこは危険だよ。行かない方が身のためだよ!」
「大丈夫です。わたしたち、勇者なので。」キッパリとなんでいがいった。
本当、なんでいは凄いなあ、と思う。
「あら、そうなの。」アッツイー族は安心したようにいった。
「えっと…この火山の上からいけるんですよね?」リンルンがきいた。
「ええ。そうだけど…アンタたち、登れるの?アタシたちみたいに四足歩行じゃないし…」
「うーん、確かに…」なんでいが困ったようにいった。
火山を登るのは、崖よりハードルが高いのだ。
アッツイー族は、ちょっと考えてからいった。
「アンタたちがアタシの背中に乗るっていうのは、どう?」
みんな、顔を輝かせた。いい案だ!
「ありがとうございます。でも、いいんですか?」
なんでいが遠慮がちにいった。
アッツイー族はクスッと笑うと、「もちろん。アタシ、チカラ持ちだからね。アンタらなんて楽々よ。」といってくれた。みんな、アッツイー族の大きい背中に乗った。
アッツイー族は「しっかり掴まるのよ!」というと、立ち上がって、ものすごいスピードで登っていった。
あっという間に、頂上に着いた。
アッツイー族はゆっくりわたしたちを降ろしてくれた。
みんなでお礼をいうと、アッツイー族は照れくさそうに笑うと、こういった。
「アタシはアチュイっていうの。アンタたちは?」
一人ずついった。
アチュイは笑って、いった。「なんでいたち、頑張ってね。じゃ。」
それから手をふると、あっという間に下へ行ってしまった。
「アチュイさん…いいおまめだったね。」
なんでいが見送りながらいった。
「ホントだね。」リンルンもうなずいていった。
そして、頂上には、ゲートがあった。きっと、悪の地へ行く。
四人のごくり、とする音がきこえた。
「みんな、準備はいい?」なんでいがきいた。
みんな、返事の代わりにうなずいた。
最後になんでいがうなずいて、みんなでゲートへ入っていった。
わたしたちは、タウンの辺りを見渡した。
ファイアータウンには、炎タイプのおまめ、アッツイー族が住んでいることで有名。
火山町なだけあって、暑い。みんなクタクタになっていた。暑さが苦手なわたしは、更にクタクタだった。
タウンでは、たくさんのアッツイー族が働いていた。
とくに、アッツイー族はチカラ持ちなので、チカラ仕事をしている子が多かった。
わたしたちは、そんなアッツイーたちを見ながら、地図通り進んだ。
どうやら、アッツイー山を登った先に、行ける道があるらしい。
タウンを真っ直ぐ進んでいると、アッツイー山に着いた。
そこには、ひとりのアッツイー族がいた。
近寄ってみると、アッツイー族はめずらしそうに見た。
そして、話しかけてきた。
「あれ、アンタたち、見ない顔だけど…観光に?」
「あっいえ。ちょっと、行きたいところがありまして、その通り道で…」
なんでいが丁寧にこたえた。
「そうなの?行きたいところって?」
「えっと…悪いおまめがいるっていう、悪の地へ。」
アッツイー族はビックリしてから、身震いした。
「あそこは危険だよ。行かない方が身のためだよ!」
「大丈夫です。わたしたち、勇者なので。」キッパリとなんでいがいった。
本当、なんでいは凄いなあ、と思う。
「あら、そうなの。」アッツイー族は安心したようにいった。
「えっと…この火山の上からいけるんですよね?」リンルンがきいた。
「ええ。そうだけど…アンタたち、登れるの?アタシたちみたいに四足歩行じゃないし…」
「うーん、確かに…」なんでいが困ったようにいった。
火山を登るのは、崖よりハードルが高いのだ。
アッツイー族は、ちょっと考えてからいった。
「アンタたちがアタシの背中に乗るっていうのは、どう?」
みんな、顔を輝かせた。いい案だ!
「ありがとうございます。でも、いいんですか?」
なんでいが遠慮がちにいった。
アッツイー族はクスッと笑うと、「もちろん。アタシ、チカラ持ちだからね。アンタらなんて楽々よ。」といってくれた。みんな、アッツイー族の大きい背中に乗った。
アッツイー族は「しっかり掴まるのよ!」というと、立ち上がって、ものすごいスピードで登っていった。
あっという間に、頂上に着いた。
アッツイー族はゆっくりわたしたちを降ろしてくれた。
みんなでお礼をいうと、アッツイー族は照れくさそうに笑うと、こういった。
「アタシはアチュイっていうの。アンタたちは?」
一人ずついった。
アチュイは笑って、いった。「なんでいたち、頑張ってね。じゃ。」
それから手をふると、あっという間に下へ行ってしまった。
「アチュイさん…いいおまめだったね。」
なんでいが見送りながらいった。
「ホントだね。」リンルンもうなずいていった。
そして、頂上には、ゲートがあった。きっと、悪の地へ行く。
四人のごくり、とする音がきこえた。
「みんな、準備はいい?」なんでいがきいた。
みんな、返事の代わりにうなずいた。
最後になんでいがうなずいて、みんなでゲートへ入っていった。



