「いいじゃん！麻雀かぁ……あたし、国士無双と九連宝燈（チューレンポウトウ）しか知らないんだよね」

国士無双。すべての種類の1と9と字牌、どれか一種類の対子で出来る役。

ちなみに、テンパイ状態になった時に、国士無双の役を作るのに必要な牌を1枚ずつ持った状態、13枚の全てが対子となる状態が、国士無双十三面待ち。

九連宝燈は……どういう役だろう？

私は、気になって歩きながら役についてスマホで調べる。本当は、駄目なんだけどね。歩きスマホ、ダメ絶対。

九連宝燈。

同じ種類の数牌で、1～9の全ての数字を使う。1と9は刻子。そこに、同じ種類の数牌を加えることで出来る役。

さらに、1112345678999の形でテンパイすれば、純正九連宝燈（ジュンセイチューレンポウトウ）になるらしい。

……え、九連宝燈って門前役（鳴くと成立しない役のこと）なんだ！？

「あ……他にもあった！同じ2枚組をいっぱい作るやつと同じ3枚組を作るやつも知ってる！」

……2枚組をいっぱいは七対子で、同じ3枚組は対々和かな？多分。

トイトイと似たやつで、三暗刻（サンアンコー）があったな。

三暗刻は確か、鳴かずに3つの刻子（ちなみに、鳴かずに作る刻子を、喑刻（アンコー）と言うよ）を作らないといけないんだっけ……暗刻を4つで、四暗刻（スーアンコー）になる。