「麻依(まい)、おはよう」

休日の朝。待ち合わせ場所に着くと、中学生の時に彼氏となった拓真(たくま)がニコリと微笑む。

今日は付き合って数か月となる拓真と、もう数回目となるデート。

拓真の持つカバンには、麻雀牌らしきキーホルダーが付いている。

拓真は、麻雀が好きで家族と良くやるんだそう。私も麻雀覚えたいって言ったら、今日教えてもらうことになった。

麻雀セットは拓真の家にしかないし、拓真の家は人を上げるのを禁止されているらしく、スマホゲームですることになった。

「おはよう。拓真」

挨拶をして、私と拓真は近くにあるお洒落なカフェへと入る。

それぞれ食べ物と飲み物を注文した後、拓真は麻雀について教えてくれた。

麻雀は、基本4人で行うそうだ。(3人で行う、三麻というのもあるけど、ルールが1部違うらしい)

牌と呼ばれる、トランプでいうカードのようなものを使うらしい。34種類が各種4つの、合計136枚の牌があるらしい。

牌にも種類があって、1~9までの数牌(萬子、索子、筒子の3種類がある)と文字の書かれた字牌(風牌(東、南、北、南)と三元牌(白、發、中))。