涙の向こう側


その後、わたしは少し落ち着いてから自宅に帰った。

「家まで送ろうか?」と優作さんが言ってくださったが、わたしはそこまで迷惑をかけられないので一人でゆっくり帰宅した。

帰宅してからわたしはソファーに横になり、自分の行動に反省した。

わたしが優作さんに出来る事を考えて、わたしが出来ること何てほとんど無いけど、お料理なら、、、と思い、お弁当を作ったが、結果的に迷惑をかけてしまった。

わたしは、何なら優作さんに迷惑をかけずに、優作さんの役に立てるんだろう。

それと、誰かに抱きしめられたのは久しぶりだった。

優作さんの腕の中は温かく、背中を擦ってくれる手のひらは優しかった。

抱きしめられたのなんて、明人を仕事へお見送りする時に行ってらっしゃいのハグをした時以来だ。

優作さんに抱きしめられた時、嬉しかった。

明人のことを愛しているはずなのに、この気持ちは何だろう、、、

わたし、おかしいよね。

そうやって色々考えているうちに疲れてしまい、わたしはそのままソファーで眠りに落ちてしまった。

夢の中には明人が出てきて、わたしに向かって微笑んでいた。

明人、、、何でそばに居てくれないの?
寂しいよ、、、

わたしが明人に向かって手を伸ばすと、明人は「笑莉、お前は幸せになれ。」そう言って、光の向こうへと消えて行ってしまった。