涙の向こう側


その後、少し身体が疲れてきてしまったので、優作さんの休憩室で休ませてもらうことにした。

一番奥にある優作さんの休憩室には3人掛けソファーとテーブルだけが置かれていた。

わたしはソファーに腰を落とすと、バタンと横になった。

「疲れたぁ、、、」

やはり、人の話を聞くのは疲れる。
特にマイナスな内容の話は。

でも、この仕事は嫌いじゃない。

きっと共感しながら聞くから疲れるんだと思う。

感情移入してしまうから、自分自身もツラくなって疲れてしまうのだ。

でも、患者さんは共感を求めてる。

共感しながら、自分の感情もコントロールしないと疲れてしまう、、、
そこが難しい、、、

だからって、ただ聞くだけで「そうなんですね〜」という態度を取られてしまうと、わたしが患者さん側ならモヤモヤしてしまう。

自分のツラさを分かってほしい、助けてほしい。
そう思って来ている人たちにテキトーな態度なんて取れない。

精神疾患はまだまだ偏見のある病気だと思う。

だから、病院に行くのすら勇気がいることだと思う。

そんな勇気を出して来てくれた人たちには、やっぱりいつか笑顔になって欲しい。

考えれば考えるほど、患者さんと向き合うのが難しい仕事だなぁと思った。