「吹田さん、何か分からない事があれば、お2人に聞いてください。もちろん僕でも大丈夫だけど。黒木さんと篠宮さんの旦那さんたちも心療内科医だから、大体のことは分かるはずだから。」
「あ、そうなんですか?」
「黒木さんの旦那さんは、吹田さんが入院してた病院で働いてるんだけど、黒木先生には会わなかった?」
「多分、、、会ってないです。」
「そっか、黒木先生は外来の方ばっかりだもんね。」
優作さんがそう言うと、黒木さんは「そうなんですよね。たまには、病棟の方にも顔を出したいと言っているんですが、予約がいっぱいなのでなかなか、、、」と言っていた。
「篠宮さんの旦那さんも優秀な心療内科医で、自分でクリニックを開院されてるんだよ。僕の後輩なんだ。」
「わたしも上谷先生のクリニックでは働き始めたばかりなので、吹田さんとは同期みたいなものです。わたしも身体が疲れやすいので、小まめに休憩を取らせてもらいながら、働かせていただいています。」
篠宮さんの言葉に、もしかしたら篠宮さんも精神疾患があったのかな?と、ふと思った。
温かな雰囲気に、わたしはホッとし、挨拶を終えたところで更衣室に案内され、優作さんから差し出された制服を着てみた。
よくドラマとかで女医さんとかが着ているやつだ。
「吹田さん、なかなか似合ってますよ!」
「本当だ、看護士さんみたい!」
そう言ってくれる黒木さんと篠宮さん。
わたしは照れ笑いを浮かべると、更衣室を出て処置室に居た優作さんのところへ行った。



