涙の向こう側


そして、わたしは疲れからソファーに横にならせてもらった。

フカフカのソファーで寝心地が良い。

いつも寝付きが悪く、寝ても夜中に目が覚めてしまい、最近まともに寝れていないけど、もう眠れてしまいそう。

そう思っているうちに、わたしは本当に眠りに落ちていた。

そこから目が覚めた時には、既に朝日が顔を出していた。

あれ、わたしは夜中目を覚まさずに朝まで寝れたの?

それから気付いたのは、わたしに毛布が掛かっていた事だ。

上谷先生が掛けてくれたんだなぁ。

そう思っていると、ベランダのカーテンの隙間から光が差し込むと共に人影が見えた。

わたしはソファーから起き上がると、ベランダの方へ歩み寄って行き、カーテンの隙間から外を覗いてみた。

そこには、湯気の立つカップを持ちながら、朝日を眺めながら上谷先生の姿があったのだ。

わたしはカーテンを開け、ベランダの窓も開けると「おはようございます。」と上谷先生に声を掛けた。

上谷先生はこちらを振り向くと、「あぁ、吹田さん。おはよう。眠れたかい?」と言った。

わたしは上谷先生の隣まで行くと、「はい、久しぶりに寝られました。」と答え、上谷先生が眺めていた朝日を見ると「綺麗ですね、、、」と呟いた。