あれから私は普通に彼と夕食を食べ、布団に入った。
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私はその日、夢を見ていた。
これは、私が公園に行っていることが母にバレてしまった時だ。
『ねえ雛乃。どうしてお家を内緒で出ていたの?』
『おかあさん、ごめんなさい。…どうしてもあそびたかったの』
『お母さん、言ったよね。勝手にお家出ちゃったらダメって。雛乃は可愛いんだから、誘拐されてしまうかもしれないんだよ。…そうなったら、お母さん…耐えられない…。雛乃はいい子だから、わかってくれるよね』
『……う、ん。ひなのいい子。…もうしないよ、おかあさん。…ほんとうにごめんなさい…』
母の言いなりだった私。
勝手にじゃなかったらいいよね。
『…おかあさん。おそとあそびにいってもいい?』
『駄目よ、雛乃。お外は危険がいっぱいなの。…分かるよね、雛乃は賢くていい子だから』
『あ…、うん。…わかった』
この日を境に、私は遊びに行くことを諦めた。
当時、仲良くしてくれた男の子は元気にしているのだろうか。
今では私のことなど忘れている。
記憶はそうしてなくなっていくのだから…
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「ふぅ、…嫌な夢見ちゃったな」
出来れば、忘れたい過去。
消してしまいたい過去。
それができない私は弱い。
あの日からずっと、私は一歩前に進めずにいる。
「…起きて、学校に行かなきゃね」
私が学校に行く準備をしてリビングに行くと、遥くんがいた。
「おはよう、遥くん。」
「おはよう。雛乃は何時にここを出る?」
「えっと、8時ぐらいかな。どうしたの?」
「今日さ、俺7時30分ぐらいには出なくちゃいけなくてさ。それで鍵渡しとくから締めてくれないかなって」
「うん、分かった」
「それじゃ時間だから行くな」と言って行ってしまった。
テレビを見て時間を潰していると、
「あ、もうこんな時間。私も行かないとね」
私はカバンと鍵を持って、学校に向かった。

