野良猫みたいな君


芽衣と別れてから私は、朝芽衣が言っていたことについて考えていた。

遥くんに好きな人がいるんだ。

それなら私って邪魔じゃない?

このまま居候させてもらってもいいのか。

でも遥くんは以前、私がいても迷惑じゃないと言っていた。

その言葉を信じてしまってもいいのか。


ううん、考えすぎても仕方がない。

心配になったら遥くんに聞こう。


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私が部屋で今日の宿題をしていると、彼がノックをしていた。

「入ってもいい?」

「どうぞ。…それでどうしたの?」

「今日、学校どうだった?」

「学校?友達と一緒で楽しかったよ。どうかした?」

「…いや。楽しかったのならいい」

彼はそう言うと「邪魔しちゃってごめん」と言って出ていった。


「どうしちゃったんだろう…」