【男】
俺は西条遥。
昔にあった事のせいで、周りの人を信じる事が出来ない。
いわゆる人間不信。
両親は健在で、会社を経営している。
俺は、親から離れて今は一人暮らしをしているが、将来親の会社を継ぐために人間不信を治さないといけないと思っていても、なかなか治らない。
このままだと、会社を継ぐ以前に生きていけないかもしれない。
そんな俺は日々、親の下で働きながら学んでいる。
ある日、俺はコンビニの帰り道に幼少期によく行っていた公園に寄った。
すると、そこには悲しそうな瞳をして立ち尽くしている少女がいた。
俺は彼女を見ると何故か声をかけていた。
「…俺のとこに来る?」

