月明かりで照らして

◯後日、病室 看護師さんがまた封筒を渡してきた。

真央からで、やはり前健斗が出した手紙の返事のようだった。

健斗くんへ

お返事ありがとう。わたし、嬉しくって何度も読んじゃったよ。
またお返事くれると嬉しいな。
今度健斗くんの病院に行ってもいい?

真央より

健斗は、最後の一文を何度も読んだ。今度…病院…来る…

(ええ!?)

健斗の心臓が波打った。

(会えるってこと?真央ちゃんに…)

健斗は急いで返事を書いた。

手紙を封筒に入れると、看護師さんに渡した。

◯翌日、病院

健斗はベットに座っていた。

(昨日の返事読んでくれたかな…)

健斗の頭の中は昨日からこればかりだった。

(もしかしたら今日かも?)

そう思うと健斗の心臓が速く鳴った。