……生きなきゃ。
千早様の側以外では死にたくないから生きなければなんておかしな考えだろうが、わたしはそんな衝動に突き動かされて、何とかしてここから抜け出せないものだろうかともがいた。
まずは、手足を縛っている縄を何とかしなくてはならない。
これさえほどくことが出来たら農具入れの外に出ることも可能だろう。
たとえ戸に閂がされていたとしても、これだけ薄い木の壁なら、そのあたりにある鍬で叩き壊すことができる気がした。
手首を動かしたり返したりしながら、何とか縄を緩めようと試みる。
しかし、縄が解けるよりも前に、ツンと鼻に刺すような焦げ臭い臭いを感じて顔を上げた。
見れば、薄い木の壁の間から灰色の煙が忍び込んでいる。
……火を、つけられた?
そう結論付けるのに時間はかからなかった。
何故なら煙は瞬きをするごとに多くなり、パチパチと爆ぜる音がしはじめたからだ。
凍えるように寒かったのに、急に外気が温まりはじめたのも理由の一つである。
千早様の側以外では死にたくないから生きなければなんておかしな考えだろうが、わたしはそんな衝動に突き動かされて、何とかしてここから抜け出せないものだろうかともがいた。
まずは、手足を縛っている縄を何とかしなくてはならない。
これさえほどくことが出来たら農具入れの外に出ることも可能だろう。
たとえ戸に閂がされていたとしても、これだけ薄い木の壁なら、そのあたりにある鍬で叩き壊すことができる気がした。
手首を動かしたり返したりしながら、何とか縄を緩めようと試みる。
しかし、縄が解けるよりも前に、ツンと鼻に刺すような焦げ臭い臭いを感じて顔を上げた。
見れば、薄い木の壁の間から灰色の煙が忍び込んでいる。
……火を、つけられた?
そう結論付けるのに時間はかからなかった。
何故なら煙は瞬きをするごとに多くなり、パチパチと爆ぜる音がしはじめたからだ。
凍えるように寒かったのに、急に外気が温まりはじめたのも理由の一つである。


