わたしを「殺した」のは、鬼でした

 白い肌に、青銀色のまっすぐな髪。
 わたしよりいくつか年上の、まだお若い女性に見えるけれど、鬼というものは外見で年齢を測れない。二十歳前後に見える千早様も、齢百年を優に超えているのだ。
 失礼にならないように頭を下げると、彼女はわたしの方に手を伸ばし、顎に指先をかけた。

 くいっと顔をあげさせられ、思わず目をぱちくりとさせてしまう。

「まあまあ、本当に鬼になっていること。道間に生まれ、鬼になるなんて、お前も難儀な運命を背負った子ねえ」

 彼女の指先が顎にかかったままなので、わたしは動くに動けない。
 どうしたものかと思っていると、慌てたように玄関の引き戸が開いた。