「え?」
「なんだ、知らなかったのか?」
わたしがぱちりぱちりと瞬きながら頷くと。千早様がわたしとつないでいない方の手を伸ばして、わたしの赤茶色の髪に触れる。
「千年近く前になるだろうか。道間の先祖は、鬼と交ざっている。ゆえに手に入れた妖力……道間は法力と呼ぶがな。道間の力は鬼から手に入れた力であり、道間が黒を尊ぶのは、先祖のその血を否定したいがためでもある。鬼は色素の薄いものが多いからな」
それはつまり、わたしのこの赤茶色の髪は、鬼由来のものであるということだろうか。
「道間は、鬼から手に入れた力を鬼退治に使っているのだ。鬼を否定することで、自らを人だと証明しようとするかの如くだな。もっとも、すっかり血も薄れているため、やつらを鬼だなどと言うものはいないだろうが」
確かに、道間の人間の寿命は人と変わらない。外見も、普通の人と変わらなかった。
「俺だって、ただの人を鬼に変質させるのは難しい。お前の中にわずかながらでも鬼の血が混じっていたからできたことだ」
「そう、だったのですか……」
「なんだ、知らなかったのか?」
わたしがぱちりぱちりと瞬きながら頷くと。千早様がわたしとつないでいない方の手を伸ばして、わたしの赤茶色の髪に触れる。
「千年近く前になるだろうか。道間の先祖は、鬼と交ざっている。ゆえに手に入れた妖力……道間は法力と呼ぶがな。道間の力は鬼から手に入れた力であり、道間が黒を尊ぶのは、先祖のその血を否定したいがためでもある。鬼は色素の薄いものが多いからな」
それはつまり、わたしのこの赤茶色の髪は、鬼由来のものであるということだろうか。
「道間は、鬼から手に入れた力を鬼退治に使っているのだ。鬼を否定することで、自らを人だと証明しようとするかの如くだな。もっとも、すっかり血も薄れているため、やつらを鬼だなどと言うものはいないだろうが」
確かに、道間の人間の寿命は人と変わらない。外見も、普通の人と変わらなかった。
「俺だって、ただの人を鬼に変質させるのは難しい。お前の中にわずかながらでも鬼の血が混じっていたからできたことだ」
「そう、だったのですか……」


