……わたしは、道間の生まれで。千早様の気まぐれで生かされているもので。
鬼の頭領様である高貴な方の、妻に選ばれるような立場ではなくて。
でもそれを口にして、今のお話がなかったことになるかもしれないと思うと、それはそれで怖くて。
図々しいとわかっているけれど、頷いてしまいたいと思う自分がいて。
自分で自分がわからなくなるくらい、どうしていいのかわからないから何も言えなかった。
「俺の嫁の立場になれば、今よりもお前の安全は保障されるはずだ」
ああ、わたしの身の安全を千早様は考えてくれたのだ。
それは嬉しかったけれど、同時に落胆してしまいそうになる自分もいて、わたしは感情を誤魔化すように曖昧に笑った。
「わたしは、千早様に守っていただけるような立場では……」
「俺が、守りたいと思っている」
千早様がそんなことを言うから、沈みかけていた感情がまた浮上しそうになる。
鬼の頭領様である高貴な方の、妻に選ばれるような立場ではなくて。
でもそれを口にして、今のお話がなかったことになるかもしれないと思うと、それはそれで怖くて。
図々しいとわかっているけれど、頷いてしまいたいと思う自分がいて。
自分で自分がわからなくなるくらい、どうしていいのかわからないから何も言えなかった。
「俺の嫁の立場になれば、今よりもお前の安全は保障されるはずだ」
ああ、わたしの身の安全を千早様は考えてくれたのだ。
それは嬉しかったけれど、同時に落胆してしまいそうになる自分もいて、わたしは感情を誤魔化すように曖昧に笑った。
「わたしは、千早様に守っていただけるような立場では……」
「俺が、守りたいと思っている」
千早様がそんなことを言うから、沈みかけていた感情がまた浮上しそうになる。


