「空腹に慣れるよう、身体を作ってきました」
「俺は働かせるからには、3食飯は出すぞ。
空腹には慣れなくていい、昼飯は食ったのか?」
「大丈夫です」
「……相変わらず、愛想が無いな」
あれ程の苦労をしての感動の再会なのに、それとはならない、以前と代わり映えの無いふたりの会話だが、ジェレマイアにとってそれが却って嬉しいのは何故だろうか。
直立したままのジェレマイアに座るよう、身振りで示したテリオスは、
「早速だが、俺の子飼いから連絡があった」と話を切り出した。
「想定していたより早く、あいつらが動いたぞ。
あの神学校に入れられる前で、本当に助かった。
ユーシスとクリスティアナに感謝のキスを贈りたいくらいだ」
クリスティアナは、多分テリオスの婚約者だった侯爵令嬢だ。
あいつら? 彼女とユーシス第1王子に感謝のキス?
相変わらず、テリオスは最初の説明を省いて、話を始める。
「マイアは気付いていなかったか。
あの女、ユーシスと出来てた」
「えっ? しかし、ユーシス殿下には」
「そうだ、カリスレキアの王女の輿入れが決まっているが、お前も聞いているだろう、あの王女は……」
テリオスは最後まで口にはしないが、それで充分に伝わった。
あくまでも伝聞でしかないが、輿入れ予定のカリスレキア国の王女は醜女だと知られていて。
ユーシスが美しいものが大好きなのも、クリスティアナが当時の貴族学院内では、ミネルヴァと対を張る清楚系美女なのも、よく知られた事だが。
「幼馴染みで、お互いに初恋の相手なんだと。
その幼馴染み同士の側には俺も居たんだが、あいつらの記憶に俺は居なくて。
政略でクリスティアナの婚約者に決まった俺はふたりにとって、仲を引き裂く邪魔者だった」
初めて聞くテリオスと元婚約者の関係は、ジェレマイアには耳の痛い話だ。
幼馴染みで初恋の相手、彼にとってそれはリデルで。
彼女の他にも交流のあった子供は居たのか居なかったのか、それもよく覚えていないからだ。
「俺は働かせるからには、3食飯は出すぞ。
空腹には慣れなくていい、昼飯は食ったのか?」
「大丈夫です」
「……相変わらず、愛想が無いな」
あれ程の苦労をしての感動の再会なのに、それとはならない、以前と代わり映えの無いふたりの会話だが、ジェレマイアにとってそれが却って嬉しいのは何故だろうか。
直立したままのジェレマイアに座るよう、身振りで示したテリオスは、
「早速だが、俺の子飼いから連絡があった」と話を切り出した。
「想定していたより早く、あいつらが動いたぞ。
あの神学校に入れられる前で、本当に助かった。
ユーシスとクリスティアナに感謝のキスを贈りたいくらいだ」
クリスティアナは、多分テリオスの婚約者だった侯爵令嬢だ。
あいつら? 彼女とユーシス第1王子に感謝のキス?
相変わらず、テリオスは最初の説明を省いて、話を始める。
「マイアは気付いていなかったか。
あの女、ユーシスと出来てた」
「えっ? しかし、ユーシス殿下には」
「そうだ、カリスレキアの王女の輿入れが決まっているが、お前も聞いているだろう、あの王女は……」
テリオスは最後まで口にはしないが、それで充分に伝わった。
あくまでも伝聞でしかないが、輿入れ予定のカリスレキア国の王女は醜女だと知られていて。
ユーシスが美しいものが大好きなのも、クリスティアナが当時の貴族学院内では、ミネルヴァと対を張る清楚系美女なのも、よく知られた事だが。
「幼馴染みで、お互いに初恋の相手なんだと。
その幼馴染み同士の側には俺も居たんだが、あいつらの記憶に俺は居なくて。
政略でクリスティアナの婚約者に決まった俺はふたりにとって、仲を引き裂く邪魔者だった」
初めて聞くテリオスと元婚約者の関係は、ジェレマイアには耳の痛い話だ。
幼馴染みで初恋の相手、彼にとってそれはリデルで。
彼女の他にも交流のあった子供は居たのか居なかったのか、それもよく覚えていないからだ。



