その次は、誰だった?
そうだ、筆頭公爵家の跡取りで、テリオス殿下の従兄弟。
そいつは国王陛下の甥という身分をひけらかす、実に鼻持ちならない野郎で、常々「下位貴族の娘なんて、簡単過ぎる馬鹿ばかり」と下劣な本性をさらけ出してほざいていたのに。
男爵家のミネルヴァの手の内で滑稽なくらいコロコロと転がされていた。
その結果、公爵家の後継者の地位は弟のものになったが、それでも
「これでうるさく言われることは無くなって、ミネルヴァを娶れる!」と叫んだと聞いたが、うるさく言われることは無くなったと同時に、ミネルヴァからの愛情も無くなって。
父親から縁切りはされなかったが、今では誰にも相手にされずに卒業を待つだけの姿を晒している。
そんな惨めな従兄弟の姿を、第2王子テリオスが嘲笑う。
彼は温厚な王子の仮面を被った腹黒だ。
「あぁー、ムカつくあの馬鹿が居なくなって、少しは風通しが良くなったな?」
そうだ、筆頭公爵家の跡取りで、テリオス殿下の従兄弟。
そいつは国王陛下の甥という身分をひけらかす、実に鼻持ちならない野郎で、常々「下位貴族の娘なんて、簡単過ぎる馬鹿ばかり」と下劣な本性をさらけ出してほざいていたのに。
男爵家のミネルヴァの手の内で滑稽なくらいコロコロと転がされていた。
その結果、公爵家の後継者の地位は弟のものになったが、それでも
「これでうるさく言われることは無くなって、ミネルヴァを娶れる!」と叫んだと聞いたが、うるさく言われることは無くなったと同時に、ミネルヴァからの愛情も無くなって。
父親から縁切りはされなかったが、今では誰にも相手にされずに卒業を待つだけの姿を晒している。
そんな惨めな従兄弟の姿を、第2王子テリオスが嘲笑う。
彼は温厚な王子の仮面を被った腹黒だ。
「あぁー、ムカつくあの馬鹿が居なくなって、少しは風通しが良くなったな?」



