きみは、俺のただひとり ~神様からのギフト~

「続けろ」

「か、彼女は……手を当てて、患者さんを……すごいとか言われてるけど……それは魔女の……不思議な力を使ってだから」

「……それを、誰が?」

「初めて入った店で……初めて会った女です……」


 シーナの答える声がどんどん小さくなっていく。
 想定していたのは、シーナの話を男が聞く、だった。
 なのに現実では反対に、自分が問い詰められているような感じになっていて、持って生まれた美貌で培われた自尊心も今はズタズタにされている。
 これまでの彼女からすると、どんな男だって簡単だった。


 どうしてわたしはこんな、見ず知らずの男に付いてきてしまったのか。
 こんな誰も通らない、裏の裏の……こんな所にまで付いてきて。
 男が人前で絶対にフードを上げないのは、顔を見られたくない犯罪者だからだ。
 きっとそうだ、お金を持ってて高価な服を着て、人が働いている時間に、毎日フラフラしてる奴がまともなわけが無かったのに……
 まさか……わたしは、ここで襲われて死ぬ?