大嫌いな神風の時間が終わり、セシルはまた、トボトボと噴水を後にした。
先ほどの教官とは別の、指導官に呼ばれていた。
今日はついていない。
1日に2度もお説教を聞かなければならないのだから。
指導官は先ほどの教官とは違い、かなりきつい物腰。この天界の中で2番目に嫌いな存在だった。
もちろん1番は、神そのもの。
理由は一度も姿を見せたこともないくせに、みんなに崇め奉られているから。
居るかいないかもわからない存在を祀らなければいけないということは、セシルには信じられなかった。
その神の次に嫌いな存在。
それがこれから向かう指導官だった。