運命みたいな恋は、ほら!すぐそこに転がっている

約束した日曜日の朝。
私は早めに起きてシャワーを浴び、朝食の用意をしようとキッチンへと向かった。

「おはよう」
「おはようございます」

休日だからゆっくり起きてくるのかなと思っていたけれど、徹さんは既に起きていてリビングでパソコンを開いていた。

「すぐに朝食作りますね」
「いいよ、せっかくだから外で食べよう。お勧めの店があるんだ。簡単なモーニングも出してくれるから、梨々香も気に入るはずだ」
「わかりました」

具体的にどこに行くとは決めていないが、まずは日用品や家具類を見てから雑貨店も回りたいねと2人で相談していた。
どうやらその前にカフェでの腹ごしらえを計画しているらしい。
私はウキウキと浮かれる気分を抑えながら、支度のために一旦ベッドルームへと戻った。