高層タワマンの最上階。
大理石張りと思われる広い玄関から真っ白で長い廊下を進み、正面に現れた扉を入るとそこはどこかのパーティー会場かと思うような空間だった。
「ここは・・・」
「リビングだよ」
リビング、ここが?
わかば保育園のお遊戯室よりも広い空間には毛足の長い絨毯が敷き詰められていて、壁には可動式のスクリーンと大きなソファーセット。
サイドボードには高級そうな調度品が置かれている。
そして何よりも感じたのは、ここには生活感がないこと。
テーブルにも、ソファーの上にも、私的なものが全くないのだ。
本当にここに住んでいるのだろうかと、私は疑問に思った。
「どうぞ、適当に座って」
そう言って奥へと消えていく佐山先生を私は呆然と見てしまった。
大理石張りと思われる広い玄関から真っ白で長い廊下を進み、正面に現れた扉を入るとそこはどこかのパーティー会場かと思うような空間だった。
「ここは・・・」
「リビングだよ」
リビング、ここが?
わかば保育園のお遊戯室よりも広い空間には毛足の長い絨毯が敷き詰められていて、壁には可動式のスクリーンと大きなソファーセット。
サイドボードには高級そうな調度品が置かれている。
そして何よりも感じたのは、ここには生活感がないこと。
テーブルにも、ソファーの上にも、私的なものが全くないのだ。
本当にここに住んでいるのだろうかと、私は疑問に思った。
「どうぞ、適当に座って」
そう言って奥へと消えていく佐山先生を私は呆然と見てしまった。



