運命みたいな恋は、ほら!すぐそこに転がっている

色々と事情があり、家を出て一人暮らしを始め2年ほどが経つ。
家事万端何でもこなす人だった父親を見て育ったせいか、一人暮らしで困ることもなく過ごしている。
当然誰かに家事をしてもらおうなんて思った事は無いし、返って他人が自分のテリトリーに入ってくることのほうにストレスを感じるタイプの人間だ。
童顔のせいで実年齢よりも若く見られることが多く、未だに学生と間違えられることも珍しくないが、それはそれで小児科医として子供から親しみを持ってもらえるということかもしれないと、最近では思えるようになった。
医師となり、研修医時代から数えて勤務4年目。
それなりの場数も踏んだつもりだが、時には後悔や反省をしてしまうときもある。
今から半月前に訪れた新規の患者もそんな一人だった。