「全焼らしいわ、ひどいわね」
通行人の言葉が頭の中でぐるぐると回る。
全焼とはいっても多少何かが残っているのかもしれないと思っていた。
私はアパートの前に立ち、本当に何もなくなって、一面が真っ黒な灰になっているのを見て愕然とした。
そこには私が崩れ落ちる場所さえもなかった。
どうしよう。本当に全てをなくしてしまった。私には何も残っていない。
しばらくの間焼け跡となったアパートの前で立ち尽くした後、私はフラフラと歩き出した。
住む場所も持ち物も何もかも失ってしまったことは事実だが、幸い無意識のうちにスマホをポケットに詰め込んでいたらしい。
とりあえずスマホがあればネットカフェに逃げ込むことができるから、不幸中の幸いとはこのことだ。
そんなことを考えながら、私は駅の方へと向かった。
通行人の言葉が頭の中でぐるぐると回る。
全焼とはいっても多少何かが残っているのかもしれないと思っていた。
私はアパートの前に立ち、本当に何もなくなって、一面が真っ黒な灰になっているのを見て愕然とした。
そこには私が崩れ落ちる場所さえもなかった。
どうしよう。本当に全てをなくしてしまった。私には何も残っていない。
しばらくの間焼け跡となったアパートの前で立ち尽くした後、私はフラフラと歩き出した。
住む場所も持ち物も何もかも失ってしまったことは事実だが、幸い無意識のうちにスマホをポケットに詰め込んでいたらしい。
とりあえずスマホがあればネットカフェに逃げ込むことができるから、不幸中の幸いとはこのことだ。
そんなことを考えながら、私は駅の方へと向かった。



