運命みたいな恋は、ほら!すぐそこに転がっている

「園としてはお預かりしている子供たちの安全が一番ですから、トラブルが起きないように注意してください」
「はい」

別に私がトラブルを呼んでいるつもりは無いが、先日の晴斗くんのお父さんとの件もあり園長先生としては心配なのだろう。
私も何とかしなくてはいけないとわかっている。
しかし・・・

ピコン。
園長先生がいなくなったタイミングで徹からのメッセージ。

『ごめん、今夜は遅くなりそうだ』
『そう、大変ね。お仕事頑張って』

今朝は早く帰れそうだと言っていたのに、急な仕事でも入って残業になったようだ。
私は徹に返信を送って、ふとスマホの着信歴にある容子の名前が目にとまった。
そう言えば、最近あまり容子と会えていなかった。
それに、ここ数年は一緒に年越しをすることが多かったが今年は無理だろうな。
そう思うと急に容子に会いたくなって、私はメッセージを送った。