運命みたいな恋は、ほら!すぐそこに転がっている

「どうしたんですか?」

走ったせいか息を切らす晴斗くんのお父さんに私は尋ねた。
晴斗くんのお父さんは二次会に行ったものと思っていて、まさか追いかけて来るとは予想していなかった。

「梨々香先生こそ、そんなに逃げないでください」
「別に逃げてなんていません」

お酒の勢いも借りて、私は言い返した。
普段の私なら、年上のそれも園児の保護者に立てつくような態度をとることはない。
そういう意味で、この時の私は酔っぱらっていたのだろう。

「せっかくだから晴斗の園での様子をもう少し聞かせていただきたいと思うので、もう一軒行きましょう」
「いや、それは・・・」

いくら親睦会の流れとはいえ、担当保育士と園児の保護者が2人で飲みに行くのは公私混同。やってはいけない行動だと酔っぱらった頭でもわかった
しかし、晴斗くんのお父さんは予想外の行動に出た。