運命みたいな恋は、ほら!すぐそこに転がっている

呼ばれるまで待つ時間は、とても長く感じられた。
いくら大丈夫だと聞かされても、なぜこんなにも時間がかかるのだろうと思いながら私は30分ほど待合室に座っていた。
そして、ふと気がついた。
そういえば今日は日曜日だ。
当然一般外来は空いていないから、急患は救急へ来るしかない。だからこんなに患者さんが多いんだ。
改めてあたりを見回してみると、お年寄りや子供連れなどいろいろな年代の人が診察を持っている。
みんな大変なんだから安定してると言われた言葉を信じてもう少し待とうと思ったその時、診察室から呼ばれた。

「三上さん、三上竜星さんの家族の方、2番診察室にお入り下さい」
マイクを通して呼び出された声に聞き覚えがあるなと感じながら、私は指定された診察室に入った。