運命みたいな恋は、ほら!すぐそこに転がっている

「救急車で運ばれてきた三上竜星の姉です」

タクシーで駆け付けた救急外来の窓口で名前を告げ、今は処置中だから少々お待ちくださいと声を言われ、待合の椅子に腰を下ろした。
容体が気になって仕方なかったけれど、私が家族だと確認するために出てきた看護師が意識が戻ったと教えてくれたから少しだけほっとできた。

「後で先生から病状説明がありますのでお待ちください」
「はい」

子供の頃からあまり病気をしなかった竜星が倒れたと聞いて驚いたけれど、重篤な状態ではないようで安心し、緊張していた全身から力が抜けていった。
そしてこの時になって、ここは徹さんの勤める病院なのだと気がついたけれど、徹さんは小児科医だから会う事は無いだろうと思っていた。