「そんな俺が大学を卒業し研修医として内科の勤務に入っていた時、一組の老夫婦が診察にきたんだ。かかりつけのクリニックから紹介状を持たってやって来た年に一度と定期受診。俺はいつも通り診察をして検査をオーダーした。穏やかで仲のよさそうな老夫婦と俺は打ち解けて話もした。そのうちに、3代続く事業をやっているが、一人娘が結婚して出て行ってしまい、今は音信不通だと寂しそうに言った。この時点で、俺は2人が母の両親なのだと気が付いたよ。もちろん騙されたような気にもなったが、それ以上に年老いていく二人の将来が心配になった」
「それで?」
徹さんのことだからおじいさまとおばあさまを放っておくことはできなかったんだろうと想像はできる。
だからこそ、話しの先が気になった。
「それから、時々祖父母と連絡をとるようになったんだ。直接二人と話すこともあれば祖父の秘書を通じて連絡をとることもあった。」
「それで、このマンションに住むことに?」
「ああ、どうしてもって言われて断れなかった」
嫌っていると言っていた徹さんが素直にマンションに住んでいるのが不思議だったけれど、腑に落ちた。
「それで?」
徹さんのことだからおじいさまとおばあさまを放っておくことはできなかったんだろうと想像はできる。
だからこそ、話しの先が気になった。
「それから、時々祖父母と連絡をとるようになったんだ。直接二人と話すこともあれば祖父の秘書を通じて連絡をとることもあった。」
「それで、このマンションに住むことに?」
「ああ、どうしてもって言われて断れなかった」
嫌っていると言っていた徹さんが素直にマンションに住んでいるのが不思議だったけれど、腑に落ちた。



