素直と天然と少しの頑固を加えて

用意をして直ぐに向かったが、すでに他のメンバーとりんりんが揃っていた。

「高木、紗依ちゃんにはもう話した?」
まだ決まってなかったから、話せてなかった。
「来る前に…」
二人が席に着くと、高柳さんとりんりんが
席を立った。

「みんなに来年の春から二人を新入社員として受け入れようって話しを進めてたけど、今回和田さんに子供が出来たから、辞退させようと思ってる」
そういえばりんりんって和田さんだったな。
「手伝えることは今まで通りなんで、よろしくお願いします」
って、なぜ二人で頭を下げる?
何を恥ずかしそうにしてる?
「おめでとうございます」
まだ理解に追いついてない俺を横に、紗依は自分のことのように喜んでいる。
「なんで、紗依ちゃんには一人で頑張ってもらわないといけないけど、お願いできるかなぁ」
高柳さんのお願いに、「はい、喜んで」
居酒屋のような返事をしていた。