The previous night of the world revolution5~R.D.~

「アイ公~っ!おっけぇり~っ!」

念願だったアイズの帰還に、アリューシャは大興奮であった。

「お帰りって…。お前、さっきまで病院に一緒にいたじゃん…」

結局アリューシャ、アイズが退院する今朝まで、ず~っとアイズの部屋に泊まり込みだった。

最早同棲。

「無事に帰ってきてくれて、本当に良かったわ」

アシュトーリアさんも、今日はわざわざ病院まで出向いてきた。

アイズは、アシュトーリアさんの秘蔵っ子だからな。

お見舞いには何度も出向いていたが、それでも心配で堪らなかったことだろう。

「アシュトーリアさん。本当にご心配おかけしました」

「良いのよ。ちゃんと帰ってきてくれたんだもの。ねぇ、アリューシャ」

「本当だよ~。アイ公~、無事でいてくれよ~」

「はいはい…。ごめんね、心配かけたね」

よしよし、とアリューシャを甘やかすアイズレンシア。

良いなぁ。それ、俺もルルシーにして欲しい。

「さぁ、アイズも無事に帰ってきたことだし、今日は皆でお祝いしましょうか。アイズ、体調は大丈夫?」

「勿論。病院食には飽き飽きしてるので、早く美味しいものが食べたいです」

と、苦笑するアイズ。

良いねぇ、俺も美味しいもの食べたい。

「そうねぇ。皆、何が食べたい?何でも良いわよ」

「へい!へいアリューシャ!アリューシャしゃぶしゃぶ食いてぇ!」

アリューシャが、真っ先に手を上げた。

「何でアイズの退院記念なのに、お前がリクエストするんだよ」

そして、ルルシーに怒られていた。

しかし。

「良いよ、アリューシャ。私もしゃぶしゃぶ食べたいから」

アリューシャにとことん甘いアイズは、あっさりと了承。

可愛い子は甘やかしたくなるってね。

「全く…。お前、またアリューシャを甘やかして…」

「まぁまぁ、良いじゃないルルシー。それじゃ、皆でしゃぶしゃぶ食べに行きましょうか」

「やったぜ!」

「アシュトーリアさんまで…。…はぁ」

ついには諦めて、溜め息を溢すルルシー。

そんな姿も素敵だけど。

「良いじゃないですか、ルルシー。これが俺達の…日常でね?って奴ですよ」

「それは…まぁ、そうだな」

揉め事に巻き込まれて、ピリピリしてるより遥かに良い。

平和な日常と言うのは、とても得難いものなのだ。