The previous night of the world revolution5~R.D.~

アイズとアリューシャが、フレンチトーストを堪能した後。

「あぁ美味しかった。久し振りに、病院食以外のものを食べたよ」

「超ふわとろだったな!」

アイズもアリューシャも、ご満悦の様子。

俺達も朝食べたけど、確かに美味しかった。

ルリシヤのお菓子作りの腕前は、プロ並みだな。

「…それで?アリューシャ、お前これからどうするんだ」

と、渋い顔のルルシー。

そういえば、問題は何も解決してないんだよね。

このままアリューシャを連れて帰って、毎晩「ぽへー」になって。

朝になって、ぐったりしたアリューシャをまたアイズのもとに連れてくる…なんてやってたら、キリがない。

「そうだね…。アリューシャ、私がいないと寂しい?」

「え~?…別に…。…寂しい」

やっぱり寂しいんだ。

ちょっと強がってはみたけど。

「だったら、もういっそ病院に泊まったら良いんじゃないかしら」

と、提案するシュノさん。

俺も、それ思った。

入院じゃないけど、もう付き添いってことでここに泊まれば良い。

昨日の朝までは、アリューシャもこの部屋にいたんだし。

「その方が良いですね」

「毎晩ぽへぽへ言われたら、敵わんからな」

賛成多数。

よって、可決。

「幸い、病院はうちの系列ですからね。好き勝手我が儘言い放題ですし」

アイズが退院するまで、アリューシャもここに泊まるから。宜しく。

病院の責任者にこう一言言えば、それでおしまい。

食事は病院食じゃなくても、院内にカフェやレストラン、食堂、売店等もあるし。

俺達も差し入れに来れば良いし。

「私も、アリューシャがいてくれた方が退屈しないから。いてくれると嬉しい」

「…うん!」

何より、アイズとアリューシャが嬉しそうだし。

それで良いんじゃないかな。

「…決まりですね」

こうして、アリューシャ病院に帰還。

これを言質に、今度俺が入院するようなことになったら、ルルシーにも泊まり込んでもらおうっと。