そのときの、ルルシーの気の抜けた顔と言ったら。
思わず、キスしてしまいたくなるくらい素敵だった。
「何だよ、ったく…。人騒がせな…」
「アリューシャは、アイズが傍にいてくれないと、寂しいんですよ」
俺と一緒。
ルルシーが傍にいてくれないと、寂しくて仕方ないの。
その気持ち、よ~く分かる。
俺だってルルシーに一日会わなかったら、禁断症状出るもん。
最悪、道行く人が全てルルシーに見えそう。
ルヴィアさんも同様だな。
「なぁんだ…。良かった。具合が悪い訳じゃなかったのね」
ほっと一安心のシュノさん。
それくらいのことで、と怒らないのが彼女らしい。
「良かったな、アリューシャ先輩」
ルリシヤも一安心。
安心…したのは良いのだが。
「…ん?なんかアリューシャ、腹減った」
いきなり、アリューシャがそう言い始めた。
「なんか腹減ったぞ、アリューシャ!」
「朝ご飯食べてないですからね、アリューシャ」
正気に戻って、いきなり空腹感を思い出したらしい。
「ルル公、アリューシャ腹減った~!」
「知るかよ…。お前が朝飯食べなかったんだろ」
「アリューシャ、売店で何か買ってこようか?」
呆れるルルシーに、優しいシュノさん。
そして。
「こんなこともあろうかと、朝食のフレンチトーストをラップに包んで持ってきたぞ」
準備が良過ぎる後輩。ルリシヤ。
「マジ!?ルリ公神!」
「イチゴミルクも、水筒に入れて持ってきた。是非飲んでくれ」
「やっほ~!イチゴミルク~♪」
「良かったねぇ、アリューシャ」
アイズは、微笑ましそうにアリューシャを見つめた。
実に良いコンビだ。
「実は、アイズ先輩の分もあるぞ」
さっ、ともう一つラップの包みを取り出すルリシヤ。
えっ。
「おい、入院患者に勝手に差し入れは…」
「フレンチトースト一個くらい、こっそり食べても大丈夫だろう。内臓の病気って訳でもないし。胃腸もしっかりしてるし」
それはそうだ。
別に不摂生が祟って入院、って訳じゃない。
「バレなければ大丈夫ですよ。俺も入院してたとき、ルルシーご飯持ってきてもらいましたし」
「そうだけど…。大丈夫か?アイズ」
「正直嬉しいよ。私も、病院食には飽き飽きしてるんだ。たまには美味しいものが食べたい」
とのこと。
だよね。
「分かります。いつも『不味い』ものばかりじゃ萎えますもんね。やっぱり男たる者、『美味しい』ものを食べないと」
「ルレイア、お前は黙ってろ。お前のそれは意味が違う」
えぇ?
美味しいものを食べたいという、その根っこは同じだよ。
ほら、同じ三大欲求の一つだし?
「一緒に食べようか、アリューシャ。ルリシヤのフレンチトースト」
「うん!食う!」
何より、アリューシャのこの笑顔。
やっぱり、大事な人と食べるって良いね。
俺も今度、ルルシーとディナーでも行こうかな。
思わず、キスしてしまいたくなるくらい素敵だった。
「何だよ、ったく…。人騒がせな…」
「アリューシャは、アイズが傍にいてくれないと、寂しいんですよ」
俺と一緒。
ルルシーが傍にいてくれないと、寂しくて仕方ないの。
その気持ち、よ~く分かる。
俺だってルルシーに一日会わなかったら、禁断症状出るもん。
最悪、道行く人が全てルルシーに見えそう。
ルヴィアさんも同様だな。
「なぁんだ…。良かった。具合が悪い訳じゃなかったのね」
ほっと一安心のシュノさん。
それくらいのことで、と怒らないのが彼女らしい。
「良かったな、アリューシャ先輩」
ルリシヤも一安心。
安心…したのは良いのだが。
「…ん?なんかアリューシャ、腹減った」
いきなり、アリューシャがそう言い始めた。
「なんか腹減ったぞ、アリューシャ!」
「朝ご飯食べてないですからね、アリューシャ」
正気に戻って、いきなり空腹感を思い出したらしい。
「ルル公、アリューシャ腹減った~!」
「知るかよ…。お前が朝飯食べなかったんだろ」
「アリューシャ、売店で何か買ってこようか?」
呆れるルルシーに、優しいシュノさん。
そして。
「こんなこともあろうかと、朝食のフレンチトーストをラップに包んで持ってきたぞ」
準備が良過ぎる後輩。ルリシヤ。
「マジ!?ルリ公神!」
「イチゴミルクも、水筒に入れて持ってきた。是非飲んでくれ」
「やっほ~!イチゴミルク~♪」
「良かったねぇ、アリューシャ」
アイズは、微笑ましそうにアリューシャを見つめた。
実に良いコンビだ。
「実は、アイズ先輩の分もあるぞ」
さっ、ともう一つラップの包みを取り出すルリシヤ。
えっ。
「おい、入院患者に勝手に差し入れは…」
「フレンチトースト一個くらい、こっそり食べても大丈夫だろう。内臓の病気って訳でもないし。胃腸もしっかりしてるし」
それはそうだ。
別に不摂生が祟って入院、って訳じゃない。
「バレなければ大丈夫ですよ。俺も入院してたとき、ルルシーご飯持ってきてもらいましたし」
「そうだけど…。大丈夫か?アイズ」
「正直嬉しいよ。私も、病院食には飽き飽きしてるんだ。たまには美味しいものが食べたい」
とのこと。
だよね。
「分かります。いつも『不味い』ものばかりじゃ萎えますもんね。やっぱり男たる者、『美味しい』ものを食べないと」
「ルレイア、お前は黙ってろ。お前のそれは意味が違う」
えぇ?
美味しいものを食べたいという、その根っこは同じだよ。
ほら、同じ三大欲求の一つだし?
「一緒に食べようか、アリューシャ。ルリシヤのフレンチトースト」
「うん!食う!」
何より、アリューシャのこの笑顔。
やっぱり、大事な人と食べるって良いね。
俺も今度、ルルシーとディナーでも行こうかな。


