翌日。
「アリューシャ先輩。朝食だぞ」
「…ぽへー…」
朝になっても、アリューシャは変わらずこの調子。
昨日の夜もずっとこんな感じだった。
いつもなら、午後八時ともなれば、アリューシャはとっくに夢の中なのに。
日付が変わっても、相変わらずボケーッとしたまま、「ぽへー」としか言わない。
これには、さすがのルルシーも心配し始めたようで。
「…アリューシャ、大丈夫か?熱でもあるのか?」
心配そうに、アリューシャの顔を覗き込んでいた。
しかしアリューシャは、朝食を出しても見向きもしない。
「ほら、アリューシャ。ルリシヤがフレンチトーストを作ってくれたわよ」
シュノさんが、ルリシヤ特製のフレンチトーストを差し出した。
「あぁ。ミルクとハチミツたっぷりのふわとろフレンチトーストだ。手作りイチゴミルクもあるぞ」
ルリシヤが腕によりをかけて作った、甘々スウィートな朝ご飯。
いつものアリューシャなら、喜んで飛び付くはず。
それなのに。
「…ぽへー…」
ルリシヤのフレンチトーストなんて、まるで眼中に入っていない。
ただ虚空を見つめて、延々と「ぽへー」を繰り返すのみ。
「…おい。これ本格的にヤバいんじゃないのか」
と、懸念を示すルルシー。
「どうしたのかしら、アリューシャ…。病院でこっそり毒でも盛られたの?」
シュノさんも、大変心配そう。
いつも騒がしい人が静かだと、余計違和感あるよね。
しかし。
何となく事情を察知している俺とルリシヤは、あまり心配していない。
「どうしたんだよ、アリューシャは…。どうすれば治るんだ…?」
「大丈夫ですよ。朝食が終わったら、病院に連れていきましょう」
「病院!?」
ルルシーが、驚愕に目を見開いた。
「やっぱり、まだ何処か悪いのか!?ただでさえ頭の方は残念なのに、これ以上残念になったら…!」
「ルルシー…。あなた、身も蓋もない…」
そんなこと言っちゃ、アリューシャの立つ瀬がないじゃないか。
「心配しなくて大丈夫ですって。本当に」
「…」
このときは、いまいち納得行かなそうなルルシーだったが…。
「アリューシャ先輩。朝食だぞ」
「…ぽへー…」
朝になっても、アリューシャは変わらずこの調子。
昨日の夜もずっとこんな感じだった。
いつもなら、午後八時ともなれば、アリューシャはとっくに夢の中なのに。
日付が変わっても、相変わらずボケーッとしたまま、「ぽへー」としか言わない。
これには、さすがのルルシーも心配し始めたようで。
「…アリューシャ、大丈夫か?熱でもあるのか?」
心配そうに、アリューシャの顔を覗き込んでいた。
しかしアリューシャは、朝食を出しても見向きもしない。
「ほら、アリューシャ。ルリシヤがフレンチトーストを作ってくれたわよ」
シュノさんが、ルリシヤ特製のフレンチトーストを差し出した。
「あぁ。ミルクとハチミツたっぷりのふわとろフレンチトーストだ。手作りイチゴミルクもあるぞ」
ルリシヤが腕によりをかけて作った、甘々スウィートな朝ご飯。
いつものアリューシャなら、喜んで飛び付くはず。
それなのに。
「…ぽへー…」
ルリシヤのフレンチトーストなんて、まるで眼中に入っていない。
ただ虚空を見つめて、延々と「ぽへー」を繰り返すのみ。
「…おい。これ本格的にヤバいんじゃないのか」
と、懸念を示すルルシー。
「どうしたのかしら、アリューシャ…。病院でこっそり毒でも盛られたの?」
シュノさんも、大変心配そう。
いつも騒がしい人が静かだと、余計違和感あるよね。
しかし。
何となく事情を察知している俺とルリシヤは、あまり心配していない。
「どうしたんだよ、アリューシャは…。どうすれば治るんだ…?」
「大丈夫ですよ。朝食が終わったら、病院に連れていきましょう」
「病院!?」
ルルシーが、驚愕に目を見開いた。
「やっぱり、まだ何処か悪いのか!?ただでさえ頭の方は残念なのに、これ以上残念になったら…!」
「ルルシー…。あなた、身も蓋もない…」
そんなこと言っちゃ、アリューシャの立つ瀬がないじゃないか。
「心配しなくて大丈夫ですって。本当に」
「…」
このときは、いまいち納得行かなそうなルルシーだったが…。


