みんなが味方をしてくれるのは有り難いけども、今回ばかりは。
「やめてください。今回の作戦指揮官は俺ですから。アリューシャに指示したのも俺。俺に全責任がありますよ」
だから、アイズに責められても文句は言えないのだ。
アリューシャを酷使してまで助けられることを、アイズは望まないだろうと分かっていた。
それでも、俺はそれを強行した。
責められるべきは俺だけだ。
「ごめん、責めてる訳じゃないよ。過ぎたことはもう仕方ない。アリューシャもこうして無事だった訳だし…」
ちらり、とアリューシャを見るアイズ。
「もとはと言えば、私があっさり捕まったのが悪いんだからね。君達を責める権利はない。ありがとうね、助けてくれて」
「…当たり前じゃないですか」
俺達が、アイズを見捨てるはずがない。
分かりきってることだ。
「つーか、その、最初にけーやくこーしん?に行ったなんとか企業ってのは、どうなってんの?奴らもグルだったの?」
と、アリューシャ。
それは、俺の口から説明出来る。
「K企業のことですね?どうやらあの日、K企業の役員はアイズより先に来て待ってたらしくて、アイズが来る前に奴らに捕らえられて、別室で拘束されてたそうです」
清掃の為に部屋に入ったホテルマンが、ドアを開けてびっくり仰天したそうだ。
誰もいないはずの部屋に、全身縛られて半泣きで呻いているK企業の役員を見つけたのだから。
幸い、その役員に怪我はなかった。
あくまで、目的はアイズだけで、他は眼中になかったのだろう。
「…それで、アイズ」
まだ、そっとしておいてあげたい。
傷が癒えるまで、何も考えずにゆっくりしていて欲しい。
でも、そういう訳にはいかない。
「…あなたを拉致した連中は、何者です?」
『青薔薇連合会』に手を出した連中を、野放しにしておく訳にはいかないのだから。
「やめてください。今回の作戦指揮官は俺ですから。アリューシャに指示したのも俺。俺に全責任がありますよ」
だから、アイズに責められても文句は言えないのだ。
アリューシャを酷使してまで助けられることを、アイズは望まないだろうと分かっていた。
それでも、俺はそれを強行した。
責められるべきは俺だけだ。
「ごめん、責めてる訳じゃないよ。過ぎたことはもう仕方ない。アリューシャもこうして無事だった訳だし…」
ちらり、とアリューシャを見るアイズ。
「もとはと言えば、私があっさり捕まったのが悪いんだからね。君達を責める権利はない。ありがとうね、助けてくれて」
「…当たり前じゃないですか」
俺達が、アイズを見捨てるはずがない。
分かりきってることだ。
「つーか、その、最初にけーやくこーしん?に行ったなんとか企業ってのは、どうなってんの?奴らもグルだったの?」
と、アリューシャ。
それは、俺の口から説明出来る。
「K企業のことですね?どうやらあの日、K企業の役員はアイズより先に来て待ってたらしくて、アイズが来る前に奴らに捕らえられて、別室で拘束されてたそうです」
清掃の為に部屋に入ったホテルマンが、ドアを開けてびっくり仰天したそうだ。
誰もいないはずの部屋に、全身縛られて半泣きで呻いているK企業の役員を見つけたのだから。
幸い、その役員に怪我はなかった。
あくまで、目的はアイズだけで、他は眼中になかったのだろう。
「…それで、アイズ」
まだ、そっとしておいてあげたい。
傷が癒えるまで、何も考えずにゆっくりしていて欲しい。
でも、そういう訳にはいかない。
「…あなたを拉致した連中は、何者です?」
『青薔薇連合会』に手を出した連中を、野放しにしておく訳にはいかないのだから。


