「どうですか?アイズ。具合は」
花瓶に花を活けながら、俺はそう尋ねた。
「うん、だいぶ良くなってきたみたいだよ。昨日までは本当、腕動かすだけで奇声を発してたからね、アリューシャ」
いや、アリューシャじゃなくて。
そりゃアリューシャも心配だけれど。
「お前の容態だよ、馬鹿」
ルルシーが、呆れたように言った。
そうそう。アイズの容態を聞きたいんだ。
明らかにアイズの方が重症だから。
「え?あぁ私?私は大丈夫だよ…」
「何が大丈夫なんだよ…」
致命傷となる傷はなかったものの。
アイズの容態は、かなり酷いものだった。
後れ馳せながら連絡を聞いたアシュトーリアさんが、血相を変えて本部に戻ってくるくらいには。
順著に行けば、全治2ヶ月、ってところか。
全く、やってくれたものだ。
本当は、まだ痛みのあまり、話すことも辛いだろうに。
俺達やアリューシャに心配かけたくないばかりに、平気な振りをしているのだ。
それどころか、アリューシャの方を心配している始末。
ぶっちゃけアリューシャは、筋肉痛が治ればあとは肋骨だけなので、あまり心配は要らないのだが。
保護者アイズとしては、アリューシャの方が気にかかるらしく。
「そうだ、ルレイア」
「はい?」
「侵入する為に、アリューシャに無理させたそうじゃないか」
あっ。
それ、絶対怒られると思った。
「あんなものを四回も撃たせるなんて…。助けてもらっておいて文句は言いたくないけど、あんな無茶、もうさせないでよ」
「あぅ…。済みません…」
「別に平気だし!アリューシャ、あんなの10発でも撃てるし!アリューシャの超絶スナイパーぶりを舐めてもらっちゃ困るぜ」
と、強がるアリューシャ。
いや、さすがに10発は無理だろう。
アリューシャより、ライフルの方が先に死にそう。
「まぁ、そうルレイア先輩を責めないでくれ。あのときは、ああするのが最適解だったんだ」
「そうだな。もたもたしてる間に、アイズを地下から連れ出される可能性もあった訳だし。あのときは仕方なかった」
「そうよ、アイズ。アリューシャには無理をさせたけど、あなたを助ける為には仕方なかったの」
ルリシヤとルルシー、シュノさんが、俺の味方をしてくれた。
花瓶に花を活けながら、俺はそう尋ねた。
「うん、だいぶ良くなってきたみたいだよ。昨日までは本当、腕動かすだけで奇声を発してたからね、アリューシャ」
いや、アリューシャじゃなくて。
そりゃアリューシャも心配だけれど。
「お前の容態だよ、馬鹿」
ルルシーが、呆れたように言った。
そうそう。アイズの容態を聞きたいんだ。
明らかにアイズの方が重症だから。
「え?あぁ私?私は大丈夫だよ…」
「何が大丈夫なんだよ…」
致命傷となる傷はなかったものの。
アイズの容態は、かなり酷いものだった。
後れ馳せながら連絡を聞いたアシュトーリアさんが、血相を変えて本部に戻ってくるくらいには。
順著に行けば、全治2ヶ月、ってところか。
全く、やってくれたものだ。
本当は、まだ痛みのあまり、話すことも辛いだろうに。
俺達やアリューシャに心配かけたくないばかりに、平気な振りをしているのだ。
それどころか、アリューシャの方を心配している始末。
ぶっちゃけアリューシャは、筋肉痛が治ればあとは肋骨だけなので、あまり心配は要らないのだが。
保護者アイズとしては、アリューシャの方が気にかかるらしく。
「そうだ、ルレイア」
「はい?」
「侵入する為に、アリューシャに無理させたそうじゃないか」
あっ。
それ、絶対怒られると思った。
「あんなものを四回も撃たせるなんて…。助けてもらっておいて文句は言いたくないけど、あんな無茶、もうさせないでよ」
「あぅ…。済みません…」
「別に平気だし!アリューシャ、あんなの10発でも撃てるし!アリューシャの超絶スナイパーぶりを舐めてもらっちゃ困るぜ」
と、強がるアリューシャ。
いや、さすがに10発は無理だろう。
アリューシャより、ライフルの方が先に死にそう。
「まぁ、そうルレイア先輩を責めないでくれ。あのときは、ああするのが最適解だったんだ」
「そうだな。もたもたしてる間に、アイズを地下から連れ出される可能性もあった訳だし。あのときは仕方なかった」
「そうよ、アイズ。アリューシャには無理をさせたけど、あなたを助ける為には仕方なかったの」
ルリシヤとルルシー、シュノさんが、俺の味方をしてくれた。


