The previous night of the world revolution5~R.D.~

「…ともかく」

と、ルリシヤ。

「先輩方には大変世話になったし、何なら後輩にも世話になったからな。何かお礼をさせてもらわないと」

「マジ!?なんかくれんの?」

「おいアリューシャ。そこは『お礼なんて要らない』だろうが」

そりゃまぁ、お礼なんて要らないけども。

でも、もらえるものはもらいたいってのが、人間の心理だよなぁ?

「じゃあ今夜はルルシーの家に集まって、ルリシヤのご飯食べさせてください!」

「分かった。お安い御用だ」

「は?」

ルルシーぽかん。

「実は昨日から、ルルシー先輩のキッチンで、こっそりタレに漬けたスペアリブを寝かせているんだ」

「うぉぉ!美味そう!」

「…は?」

ルルシー、更にぽかん。

「それは良いですね。実は、僕もこっそりルルシーさんのキッチンで作ったレアチーズケーキを、冷蔵庫の奥に一晩寝かせてあるんです。一緒に食べましょう」

「マジかっ!めっちゃ美味そう!」

「…は!?」

ルルシー、覚醒。

「お前ら!二人して人ん家に勝手に…!ルリシヤはともかく、ルーチェスは家庭があるだろ!自分の嫁に作れ!」

「嫁にはまず一番に作りましたよ。二回目です」

「そういう問題じゃ…!」

本格的に怒りかけたルルシーだったが。

そこに。

「嫁…?今、誰か嫁って言いませんでした!?」

通りすがりのルヴィアさんが、魅惑のワードを聞き付けて、ルルシーの執務室に飛び込んできた。

さすが、嫁という言葉には耳聡い。

「…はぁ…」

これには、ルルシーも諦めるしかない。

そういうもんだ。

いつもの、お決まりのパターン、ってね。