…結局のところ。
ルリシヤが俺達に隠して、内密に事を解決しようとしたのは、そのせいだ。
俺達を巻き込めば、貴族とマフィアの対立になる。
クレマティス家の当主一人を殺して、どうにかなる問題ではない。
「…こんな兄でも、貴族の当主なんだ。『青薔薇連合会』が兄を暗殺したことがバレたら、皆に迷惑をかける」
ルリシヤは、静かにそう言った。
だから、一人で抱え込んで、自分で何とかしようと…。
しかし。
「…それが何だって言うんだよ」
アリューシャが、ぽつりとそう言った。
「お前ら見損なったぜ!警察?帝国騎士団?そんなもんが怖くて、マフィアなんかやってられるか!」
「アリューシャ先輩…」
「ルリ公が実家に帰りたいなら、仕方ねぇよ。めちゃくちゃ嫌だけど!めちゃくちゃ嫌だけど、送り出そうと思ってたよ!でも違うじゃん!全然帰りたそうになんかしてねぇじゃん!帰りたくないんだろ!?」
「…それは」
ルリシヤの顔色を見れば分かる。
帰りたいはずがない。こんな兄貴がいる家になんて。
「アリューシャ達は家族だろ!何で家族を見捨てるんだよ!ふざけんな!『青薔薇連合会』の安泰の為に、ルリ公を犠牲にするって言うのかよ!帰りたくねぇって泣いてんのに、無視するのかよ!それでも家族か!」
「アリューシャ、ちょっと落ち着いて」
「落ち着けるかぁ!いくらアイ公でも!今のアリューシャは止められねぇぞ!」
本当に。
羽交い締めにしても、ライフル片手にクレマティス家に攻め入りそうな勢いだ。
だが、アリューシャの言っていることは間違ってない。
「アリューシャ。何も俺達は、警察や帝国騎士団と揉めたくないから、ルリシヤを人身御供にして実家に帰そうなんて思ってませんよ」
「…?じゃあどうするんだよ!」
「ルリシヤの兄を殺す必要はありません。要するに、ルリシヤがクレマティス家に帰る『口実』をなくしてやれば良いんです」
「…??」
アリューシャの言う通りだ。
警察も、帝国騎士団も怖くはない。
家族を失うことの方が、余程怖い。
ならば、出来ないことなど何もない。
うちの家族を苦しめてくれたこと、たっぷりと後悔させてやる。
ルリシヤが俺達に隠して、内密に事を解決しようとしたのは、そのせいだ。
俺達を巻き込めば、貴族とマフィアの対立になる。
クレマティス家の当主一人を殺して、どうにかなる問題ではない。
「…こんな兄でも、貴族の当主なんだ。『青薔薇連合会』が兄を暗殺したことがバレたら、皆に迷惑をかける」
ルリシヤは、静かにそう言った。
だから、一人で抱え込んで、自分で何とかしようと…。
しかし。
「…それが何だって言うんだよ」
アリューシャが、ぽつりとそう言った。
「お前ら見損なったぜ!警察?帝国騎士団?そんなもんが怖くて、マフィアなんかやってられるか!」
「アリューシャ先輩…」
「ルリ公が実家に帰りたいなら、仕方ねぇよ。めちゃくちゃ嫌だけど!めちゃくちゃ嫌だけど、送り出そうと思ってたよ!でも違うじゃん!全然帰りたそうになんかしてねぇじゃん!帰りたくないんだろ!?」
「…それは」
ルリシヤの顔色を見れば分かる。
帰りたいはずがない。こんな兄貴がいる家になんて。
「アリューシャ達は家族だろ!何で家族を見捨てるんだよ!ふざけんな!『青薔薇連合会』の安泰の為に、ルリ公を犠牲にするって言うのかよ!帰りたくねぇって泣いてんのに、無視するのかよ!それでも家族か!」
「アリューシャ、ちょっと落ち着いて」
「落ち着けるかぁ!いくらアイ公でも!今のアリューシャは止められねぇぞ!」
本当に。
羽交い締めにしても、ライフル片手にクレマティス家に攻め入りそうな勢いだ。
だが、アリューシャの言っていることは間違ってない。
「アリューシャ。何も俺達は、警察や帝国騎士団と揉めたくないから、ルリシヤを人身御供にして実家に帰そうなんて思ってませんよ」
「…?じゃあどうするんだよ!」
「ルリシヤの兄を殺す必要はありません。要するに、ルリシヤがクレマティス家に帰る『口実』をなくしてやれば良いんです」
「…??」
アリューシャの言う通りだ。
警察も、帝国騎士団も怖くはない。
家族を失うことの方が、余程怖い。
ならば、出来ないことなど何もない。
うちの家族を苦しめてくれたこと、たっぷりと後悔させてやる。


